2013年5月29日水曜日

5月29日実習&夏果菜類定植後の栽培管理についての講義

本日の自習は
オクラの苗植え付けと落花生のセルトレイへの播種作業です。
オクラの苗定植
畝幅90㎝株間40㎝畝間80㎝で畝作り。
ポット苗2~3本植え付けアドマイヤー施用
初めての雨天作業、この日のために雨衣を新調したマドンナ達、早速ポーズ、とてもお似合いです。



















1・2班と3・4班で一畝ずつ。
作業は手早く終了です。


















講習室に戻り、中村教官から落花生のセルトレイへの直播要領の説明です。


















 セルトレイに種まき用土を入れる作業、用土の中にピートモスが含まれているため水を十分にしみこませ、手で握れる状態になってから均等に入れていきます。



















種蒔き、落花生の種子の尖った方を下にして播種、上下分からないものは横にして蒔きます。
(尖っていない方に芽があるそうです。)
発芽は、遮光ネットとミスと散布のできるビニールハウスの中で行われます。



本日のトピックス
2班班長梅田修司さんは西尾市の現役農家、本日登校前に、国道23号線沿いにある道の駅「筆柿の里幸田」にズッキーニなどの農産物を出荷、売れ残った2本のズッキーニを持参されていました。単価120円、コレです♥」


















昼食後、13:00から2階大教室において、本校OB、現JA・小牧・春日井方面でご活躍の小島先生による「夏果菜類定植後の栽培管理について」の講義です。


















以下、講義の趣旨です(文責 与太郎)
冒頭!菜園運営で最も大切なことは何ですか?との質問

大切なことは
① 安全性(作物としての安全性、従事者への安全)
② 良いものを作る(研修で基本を学び応用する。我流はダメ)
質問
次の作物の安全度ランキングは
豊橋産の作物、中国からの輸入作物、JAグリーンセンター商品、家庭菜園の作物
生徒が選んだ危険度ナンバーワンは~中国からの輸入作物
先生曰く~一番危険度が高いのは家庭菜園の野菜。何の検査もされていない。多くの検査機関を通過してきた食品の安全度は高い。イメージに流されてはイカン

根元に施用する農薬について
殺虫剤の、オルトラン、アドマイヤー、ダントツ、モスピラン
それぞれの農薬について使用上の注意を見たことがあるか?生徒沈黙!
誰でも知っているオルトラン~スイカ・メロン・カボチャへの使用禁止、すでに欧州では使用禁止、40年代の古い農薬で安いが昔のイメージでは使わないこと。アドマイヤーは全てOK、ダントツはハクサイへの使用禁止、モスピランはメロンへの使用禁止

農薬を減らしたかったら次のことに心がけて下さい。13か条の工夫
絨毯のような土作り
畝を高くして水はけ良く
株間を空けて風通し良く
品種固有の蒔き時期を守る
窒素肥料を与えすぎない
同じ科の野菜の連作を避ける
接ぎ木苗・病害虫抵抗性品種を利用する
生育の悪い畑は太陽熱消毒を行う
防虫ネット、不織布等を積極的に利用する
苗はがっしりしたものを選んで購入
コンパニオンプランツを利用する
害虫は見つけ次第補殺する
広がりやすい病気の株は早めに処分
の13条です。
この中で、太陽熱消毒とは7月~8月にかけて該当畝を耕作し、十分に水遣りをし、黒マルチを張り地温70℃以上に上げて消毒すること。
コンパニオンプランツとは、植物同士の相性や特性を利用し一緒に植えることで病害虫の予防に役立てる方法~マリーゴールド、ネギ類、ハーブ類と一緒に植えネコブセンチュウ予防など

野菜別栽培特性(以下骨子のみ)
① ナス科野菜(トマト、ナス、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモなど)3~5年は連作障害に注意
② トマト~定植後支柱とアンドンを忘れない、虫よけと風よけ。青枯れ病、疫病罹患野菜は撤去、害虫は無視してもカマワン
③ ナス~水切れ、肥え切れに注意、収穫は朝採り厳守、切り戻しは7月下旬に大胆に根切りを忘れない。
④ キュウリ~保水性、排水性、通気性に配意、40日栽培が原則、長く持たせない。次の苗を準備
⑤ スイカ~一番果を取り、第2雌花か第3雌花に受粉、親蔓本葉5~6枚で摘芯、甘みは有機肥料やリン酸で補う。
⑥ カボチャ~親蔓と子蔓2本の3本仕立て
⑦ トウモロコシ~追肥2回(50㎝伸びたところで1回、雄花出たら土寄せし1回)脇芽は取らない3本以上なら2本にとどめる。大敵アワノメイガ、雄花が出始めたとき茎にする。雄穂は受粉後切り取る。カラス対策~トウモロコシに受粉後牛乳パックを被せる。

居眠り生徒皆無でした。









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