2013年10月31日木曜日

10月30日農業自習

今日も圃場の状態が悪く、追肥作業を中止して、間引き、除草、整枝、収獲作業を行いました。
最初はほうれん草畝の間引きと除草から、続いてミズナ、コマツナ、二十日大根、玉ねぎと続けます。
















ハクサイの軟腐病伝染が止まりません。
















感染したハクサイは根こそぎ抜き取り残渣置場に廃棄します。
こんなに廃棄処分、台風で傷ついたところから感染した可能性が高いとのこと。
















キャベツにはヨトウ虫の幼虫が発生、まだ少数の株のみです。
















ダイコンの収穫、軟腐病のダイコンへの感染は少数でとどまっているようです。
















チンゲンサイの収穫、今回が最終回です。
















早や撒きしたほうれん草の収獲、大きなものから抜き取っていきます。
















ナス畝の除草と整枝作業、左右の畝で雑草の生え方が違います。
なぜでしょう?
















収獲、整枝作業時についでに除草をしたところと、そうでないところの差のようです。
ひと手間省いた例です。

2013年10月28日月曜日

10月28日農業実習

今日は圃場の状態が良くないということで、実習内容の変更がありました。
自然相手の農業ですから仕方ありませんね!
ということで実習圃場のから道路を挟んで東側にある「水田」に置いてある稲わらを、来年の農作業用に使うため、使われなくなった温室に入れて保存する作業をすることになりました。
水田に向かう途中指導員が「あれがアメダスだ」と♪指さす彼方にー♪その施設がありました。
岡崎市のアメダス情報はここで測定されているそうです。
















ここが農業大学の水田、稲わらを道路まで上げて運搬車で保管場所まで運びます。
















ここが稲わらの保存場所です。
来年の実習生のみなさん、頑張って下さい。
















次の作業は収穫、ところが圃場では軟腐病が大発生
これがハクサイ、ダイコンもかなりやられています。
軟腐病に罹病した野菜は根こそぎ残渣置場に廃棄します。
使用した手袋では他の野菜に触れることは厳禁!人は感染しなのでご心配なく!
















収穫されたチンゲンサイです。立派な株に育っています。根を切り落とし野菜は立てて運搬します。
















ダイコンも収穫
















ナスを収穫していた青木まさき研修生が「これ!これ!」といって青虫の入っているナスを持ってきました。本多指導員に「なんという虫ですか?」と尋ねたところ「○○○○○です。」とのお答え
研修生の皆さんに問題「○○○○○」に入る虫の名前を入れてください。
















参考までに今までの病害虫防除のおさらい。
軟腐病について
ハクサイ
発生のしくみ
 病原:細菌 エルウィニア カロトボラ subsp.カロトボラ。土壌中に広く生息する土壌伝染性病原菌で、広範囲の作物、雑草に軟腐症状を起こす。潅水や降雨にともなう土壌のはね上がりによって感染し、急速に増殖して組織を軟化、腐敗させる。土壌水分が多く、空気湿度も高い条件で発生しやすい。強風、軟腐病に効果のない農薬散布や除草などにより葉に傷が付くと発生しやすい。降雨は病原細菌の飛散を助ける。秋ハクサイでは、結球期に温暖・多雨の年は発生が多くなる。多肥栽培により植物体が軟弱に育つと発生しやすい。
防ぎ方
強風による定植後の苗に生じた傷口から感染する。また、キスジノミハムシ、コオロギ、ヨトウムシによる食害痕から感染する。連作すると発生が増加する。水田輪作によって軽減できる。発病圃場では、播種、定植時にオリゼメート粒剤を施用する。発生初期には、マテリーナ水和剤、キノンドー水和剤40、キンセット水和剤、ヨネポン水和剤などを散布する。

ダイコン
発生のしくみ
病原:細菌 エルビニア カロトボラ subsp. カロトボラ。病原細菌は土壌中で、作物だけでなく雑草の根圏で生活して長期間生存するため、土壌を介して伝染が起こる。降雨や潅水時の飛沫によって、根頭部や下位葉の傷口、害虫の食害痕などから感染が起こる。高温時に発生が多く、土壌湿度が高いと発生しやすい。台風や豪雨の後に壊滅的被害を受けることがある。
防ぎ方
多発圃場では、予防的にカスミンボルドー、カセット水和剤、キンセット水和剤80、ヨネポン水和剤などを散布する。また、抵抗性品種があり、利用することで被害の軽減が可能である。













2013年10月25日金曜日

10月25日農業実習

台風27号の雲行きが怪しい中での農場実習です。
最初に土屋教官から講義の日程連絡がありました。
11月22日午後~売れる農産加工品のパッケージデザイン
11月27日午後~農業経営について
12月2日~加工実習
その他~12月20日の修了式で発表できるよう”農業経営方針”のレポートを提出すること。

農業実習
虫取り~ブロッコリー、キャベツなど葉物野菜に付いている虫を発見し補殺する。
収穫~サツマイモ(鳴門金時、ミルキースイート、安納)、チンゲンサイ、ラッカセイ、ナス、ピーマン、シシトウ
ブロッコリーの虫補殺作業です。


 ヨトウ虫の幼虫の食事あとみたいです。



ミルキースイートと安納イモの収穫作業、蔓を取るのが大変です。


これはミルキースイートです。


ラッカセイの豆取り作業、農業の楽しみは種子の発芽時と収穫作業ですね!
自然に笑顔がこぼれます。
















曇天でしたが、実習中は降雨なし。帰路、知立あたりで雨が降り始めました。


2013年10月21日月曜日

10月21日農業実習

今日は、中村教官が目の病でお休みとのことでした。
急遽予定変更
1 県農大の運動会などの行事があるので環境整備(草むしりなど)とアンドンの清掃
2 収穫調整
3 特別講義 林教官 病原体の伝染と侵入経路について
です。
管理棟の周囲は見違えるようにきれいになりました。ゴーヤの日除けも撤去


資材置き場に洗濯したアンドンを干しています。



環境整理が終了後、ナス、ピーマン、オクラの収穫を行いました。
台風の影響で、ナスの皮が傷つき半分は廃棄処分となりました。


作業終了後10:30から、林教官の臨時授業「病原体の伝染と侵入経路」について

導入
先回の授業で講義をした、病気は主因、素因、誘因の三要素が揃ったとき発病する。
逆に、このうち一つでも欠ければ発病はしない。ということを思い出してほしい。
(主因~病原体、素因~作物の素質、誘因~環境要因である。
ということで、病原体の伝染と侵入経路を知ることが防除のポイントであることがわかる。
伝染経路
病原体の伝染方法は6つある。
1 種子伝染~病原体が種子や苗に混入、付着、内部潜伏などにより伝染、
 今の種子は、殆どが薬剤処理や乾熱処理がしてあり、種子から伝染する心配はほとんどない。苗からも成長点培養と言って成長点にはウイルスは付着しない。
2 土壌伝染~病気により枯死した作物と一緒に土壌に残ったり、土壌中に生存し根から侵入する。硫黄病やネコブ病に強い種子が開発され、前者はYR○○、後者はCR○○と名前が付いている。YRはイエローレジスタンス、後者はプラグルートレジスタンスと呼ぶ。
3 風媒伝染~病原体の胞子が風によって運ばれ他の作物に付着し感染する。ベト病、うどんこ病、などカビ菌が殆ど
4 水媒伝染~雨水、灌漑水などに運ばれ感染する。エキ病、炭素病など雨のあとに発生する。
5 虫媒伝染~病原体を昆虫が運び感染、タバココナジラミ、アブラムシなど、ウイルスに感染すると対処方法は抜いて捨てる以外にない。
6 接触伝染~人が作業中に体に付着し汁液で感染、作業が済んから感染した作物を抜き取り処分する。作業の前には触らない。

素因について~病気に強い品種がある、カボチャと夕顔接ぎ木の台木に使われている。



2013年10月20日日曜日

10月19日6次産業化推進人材育成講座 企業視察

10月19日の企業視察も08:30豊橋駅前集合で出発しました。
今日の視察には、三枝正彦教授も参加され、車中講義も行っていただきました。
冒頭、三枝教授から、本日の視察先の経営者はいずれも先を読む力がある方々である。
これからうかがう小久井農場は、農地の大規模化で成功した方で、農地は320ヘクタールある。
との解説がありました。
つづいて、これからの6次産業について、消費地から遠い中山間地ではなく、都市近郊型農業でなくては成功は難しい、それにはいくつかの条件がある。
① これからの農業は有機栽培か低農薬栽培により地域住民の信頼を得ること
 有機農業を行っている農家はきわめて少数であるが、環境負荷を軽減し、地域と共生できる都市近郊農業をめざすにはこれしかないと思う。有機農法を促進させるには科学的アプローチが必要で、農水省においても有機農業促進法により行政指導を本格化している。これらの農法では病害虫の付きにくい野菜の栽培を目指すとか虫の少ない春取り野菜に転換するとか、雑草が育ちにくい農法にするなどいろいろな工夫がある。農薬や肥料についても使用基準が見直され、有機栽培がしやすい環境づくりがなされている。
② 経験と勘に頼る農業を捨てること
 今の農業のやりかたでは若者の後継者が育たない。地域で共同して野菜工場や施設園芸を経営し、週3日は農業後継者をサラリーマンとして雇用し、農業を魅力ある職業として発展させ、家の農業も手伝わせるような方法により若者の農業離れを食い止める方策を講ずる必要がある。
③ 遊休農地対策
 都市近郊では離農者が多く、遊休地が増大している。これを有効活用するため、魅力ある貸農園を作り、定年退職者などの就農希望者を受け入れるとともに、行政に働きかけ、家庭の生ごみを貸農園のたい肥として活用するシステムを構築し環境負荷を軽減させるとともに、余った野菜を産直で販売できる方法も考える。
 このためには、農業指導員を配置し、貸農園のルールを定め、施設もトイレ、シャワーなどを完備し就農希望者が楽しんで就農できるような方策を講ずる。
④ 摘み取り農園
 ブルーベリー、ラズベリー、ミニトマトなど都市近郊での摘み取り農園は収穫の手間を省き、収入を得るなど一石二鳥の都市近郊農業の形態である。
とのお話がありました。

最初の視察先 ㈲小久井農場 岡崎市岡町 代表者 小久井正秋さん(左側)です。
















早速、直売場の視察、自社商品の他、地元の農家の産品も名前入りで展示してあります。
















メーンの商品が米なので品揃えも豊富です。
















大豆の生産にも力を入れ、味噌も作って販売しています。
















3階の会議室で、農場の概要を説明していただきました。
テレビ局各社が放映した映像も見せていただきました。
320ヘクタールという広大な農地はほとんどが近隣農家から借り入れたもの、後継者のいない農家の水田を借入れて地元の農業を守っておられるそうです。
羨ましいのは、4人の兄弟姉妹が全員父親の農業を手伝っていること、親の背中を見て自然に父親の経営を引き継ぐようになったそうです。
パンフレットに
”人を育て心を育てる”
人の思いやる心、有難うございますという感謝の心、すみませんという反省の心を他人に対してもち、相手の立場に立って物事を考え、自分の行動に責任を持てる心を育てます。
”こだわり”
健康な土壌で育った健康な作物を生産します。
そして、「安全・安心でおいしい」は当然のこと「一度食べたら忘れない味」を目指します。
とありました。
















次に向かったのが、大府市のげんきの里です。
三枝教授は、移動中の車中で、小久井農園の感想を受講者の発表させ、それぞれの感想にコメントをされ時間を有効に使った課外授業を行われました。
”げんきの里”では自由見学と昼食です。
売り場面積も国内最大だそうで、他に食堂、ファーストフード店、魚屋、温泉、足湯、体験農場などあらゆる施設が網羅されています。
















珍しい野菜も沢山ありました。
















昼食をすませ、にいみ農園に向かいます。ここはミニトマトの専門農園だそうです。
中央が新見社長、左が三枝教授、右が講習担当者の松尾さんです。
とても爽やかな感じの社長さんです。
















トマトの苗、芽かきした側枝をウレタンの培地に挿し、苗を育てるそうです。
使用する側枝は生育の良いトマトの枝を選んで切り取り使いますが、欠点は病気などがそのまま伝染すること、苗が不揃いになることだそうです。
















水耕栽培の液肥と水を供給する 装置です。根の水分などを自動的に感知し自動で給水するシステムが取られているそうです。
















 水耕栽培の根の部分、水が流れる空間しかありません。企業秘密も惜しみなく公開していただけます。
















収穫前のミニトマト、完熟したものだけ摘み取るそうです。
















玉は不揃いですが、社長曰く「うちのミニトマトは食卓の主役ではありません。脇役に徹すれば玉が不揃いでもお客様のご理解は得られます」とのこと。なるほど!
















収穫されたミニトマトです。
農作業にはパート従業員を雇用しているが、人によって作業能力にバラツキがあり、それぞれの作業工程で結果を数値化し、従業員の教育に役立てておられるそうです。
このため、従業員の能力差が少なくなり効率のよい農作業が可能になったそうです。
















にいみ農園でも、従業員の方々が笑顔で迎えていただき爽やかな気分で視察を終えることが出来ました。
有難うございました。
文責 与太郎















10月18日6次産業化推進人材育成講習 企業視察

10月18日19日の授業は6次産業関連の企業視察です。
早朝08:30豊橋駅前集合で技科大手配のバスで見学先に向かいました。
最初の視察先は豊橋市中原町にある「日本フード㈱」です。
この企業はご存じ井村屋㈱のグループ企業で、作っている製品は、レトルト食品、スパウチを呼ばれるゼリー飲料、カップスープ、アイス製品です。
視察の目的は、食品加工現場の衛生管理の現状です。
最初に森井英行社長から「品質管理に頑張っている現場を見てほしい」と挨拶がありました。
















工場内を見学するには、健康状態のチックシートで体調を報告し、ツナギの白衣に着替え、靴カバーを付け、頭にキャップをかぶり、工場への出入りはエアーで埃を吹き飛ばし、手を消毒し、入退出時間を記載して入ります。
工場内は撮影禁止ですので、写真はここまで、工場では自社製品だけでなくOEM製品も多数生産しています。
見学コースがあるわけではないので、生産現場に入りますが、従業員の皆さんが笑顔で挨拶していただき感激しました。徹底した衛生管理の現場を見て「ここまでするのか」と一同びっくり!
最後に、もなかアイスを試食させていただき、暑さから解放、されました。


次に訪れたのが浜松市西区にある、㈱知久 総菜屋さんです。
ここでは、約半分の野菜を自社生産し、専用の加工工場と、直販店を経営しています。
最初に、本社を訪れ100円の惣菜盛り合わせ弁当をいただきました。
お弁当の中身です。
担当者の方が、エビはマレーシアから特別に養殖したものを皮つきで輸入していること、ポテトの皮は調理直前に剥き、できるだけ手料理の味に近づける努力をしていること、フライにするパン粉はパンを焼いてもらい工場でパン粉を作るなど、それぞれの惣菜についての思い入れを話していただきました。
















 ここでも、白衣に着替え靴カバーとキャップを被り、手を消毒してから工場内を見学します。


この会社は、撮影自由、野菜をカットしている現場です。
ここでも、従業員の方々が笑顔で挨拶していただきました。
















これはゆで卵の皮むき器です。

















これは、サラダドレッシングのカップ詰め作業機
















この機械は焼き鳥の串通し機です。見ていて飽きない機械です。でも、作業は大変そうです。
















当然のことながら、この会社でも食の安全・安心の確保についての心配りがなされています。
野菜の自社生産について伺ったところ、自社生産の野菜については、一流の野菜栽培をめざしているのではなく、野菜栽培の原理原則をきちんと守り、安心して食べていただける野菜を作っていることお答えでした。ここではOEM製品の委託生産はしていないとのこと。
文責与太郎

















2013年10月13日日曜日

10月13日6次産業化推進人材育成講座

今日の講座は豊橋技術科学大学キャンパス内で行われました。
豊橋駅から08:59発の科技大前行きバスに乗車、約30分で大学に到着しました。
大学の構内にバス停があります。
そこから、広大なキャンパスを歩いてF棟9階の教室へ
講師の先生は 名古屋大学名誉教授 竹内裕之講師
”物質・エネルギー利用型&提供型地域資源利用論”です。
















先ず、我が国とEU諸国との再生可能エネルギーの比較
ドイツ 19.9%に対し 日本 1.6%しかも、殆どが太陽光
バイオマスの賦存量では、林地残材、農作物非食用部のほとんど未利用、EUの各空港では、航空機の離陸時の燃料の1割は非鉱油を使用することなど厳しい規制が敷かれている。
取り組みの本気度が違う。
わが国でも砂漠に南陽アブラギリを植林し種子から油を取り航空燃料にする取り組みが成され始めた。日本のマスコミはこういった現状を知らないのか全く報道しない。
国内でも先進的な地域で様々な取組がなされている。
三重県多気町の立梅用水では、用水の水を使った小規模水力発電を地元の人が設置しメンテもその地区で行っている。
ドイツの例では、耕作放棄地に地元の人が金を出し合い、政府の補助も受けながら会社を設立し、”村の金は村に落とす”をモットーに太陽光発電を設置しその自給率は475%である。
また、家畜の糞尿を利用しメタンガスを作り、地区暖房に活用している。
山形県では、木質ペレットなどを間伐材を使い燃料にするとともに、ダムの流木を堆肥に加工して畑作に利用している。
サービス提供型の地域資源は「環境保全も大切な地域資源」と位置づけ地域の自主的な活動を継続性をもって景観保護や地域の活性化に向けた取り組みが各地で取り組まれている。
という内容の講義でした。

午後の授業は”植物工場の見学””河合果樹園の見学”に行きました。
植物工場は、豊橋市西幸町の IGHプロジェクトのトマト工場
入場に際し、靴カバーを付け、荷物をおろし、手を消毒して場内に入りました。
トマト工場の内部です。
















トマト工場の空気の取り入れ口、水を含んだフィルターを通し、温度調節をしています。
















根の部分、水と肥料と酸素はホースを通って根元に送られています。
このトマトは昨年7月に植えられたもの、すでに14メートルは越えているそうです。
培地はヤシがら、全て上から吊るされています。
















花粉を交配するハッチ君たち、砂糖水をのんでいるのかな?
















このような装置を使って吊り下げられています。
















栽培方法はオランダ方式を取り入れながら、日本に実情に合うようアレンジして、全てコンピュータ制御で動かしているものの、オランダより季節変動が激しいので細心の注意を払いながら管理されています。
現在、収穫量は年間40トン、オランダは60トン、一般の温室では20トン、目標は年50トンだそうです。
















日照不足はLEDで補完しています。
















続いて、河合果樹園の見学、社長の河合浩樹さんから説明を受けます。
















無農薬有機栽培の温室レモン、有機JASで認められた農薬も使っていないそうです。
















このような鉢で栽培しています。
















続いて露地栽培のレモン、微生物の働きを活用して減農薬栽培をしているそうです。
















蚊の歓迎を受けながら熱心に見学しています。

2013年10月12日土曜日

10月12日6次産業化推進人材育成 フードシステム論講義

本日の講師は
㈲F・T・Y・山村友宏講師
本業のコンサル業のほか、サイエンスコア植物工場の手伝、野菜ソムリエ講師、6次産業プランナーなどの業務でもご活躍とのことでした。
講義の途中で、いろいろな課題を示し、ワークショップを行いながら分かりやすい講義をしていただきました。
















フードシステムというのは、川の流れに例えて、食糧生産は川上、加工・流通・調理は川中・川下、食糧消費は河口というイメージでとらえることができる。
日本では1960~70年代をに大きく変貌した。
その変化は、生活様式の変化と都市への人口集中、食の外食化や社会化をともなった加工食品、外食産業市場の拡大、食糧貿易の国際的展開と円高による輸入食料の増大などの変化が起きた。
このため、一次生産は減少し、川下の大手量販店が主導する食糧流通の再編が行われ外食産業も新しい手法を取り入れるなど劇的な変化が起こった。
その結果、売れるものしか関心のない川下産業が消費者の求める情報が生産者に届きにくくなり情報のギャップが生じている。
このため、大量生産、長距離輸送に伴う資源浪費を抑制し、地域的自給圏の再確立させ農と食の再構築が必要になり6次産業による地域経済の内発的発展が求められている。
6次産業を成功させるには消費者の望む商品開発が求められる。
周囲の資源を正しく把握し消費者の心理を読み取り適切な商品開発を行う。
消費者は常に”自分にどのような幸せを与えてくれるのか”という買う人の心理をイメージしてみること。
この地方で6次産業の成功事例を紹介する
稲武地域の特産品であるブルーベリーを利用した商品開発の加工販売を行っている”杉田組”商品開発のスピードを実行力で成功している。
段戸牛を活用した新商品の開発販売事業を行っている”竹内牧場”努力して開発した商品でも「売れない」と分かれば撤退する潔さが事業発展に寄与している。
奥三河津具高原トマトの販路開拓・新商品開発事業を行っている”村松農園”セミドライトマトや彩ミニトマトを高名なシェフに加工方法を学び地域の利を生かして成功している。
ウズラ卵の新しい用途を生み出し成功した”塩野谷商店”消費者の意向を考えた温泉卵や半熟卵及び燻製卵などを開発し成功している。
ウズラ肉などの新製品を開発した”東海有機”ウズラ肉をペースト状にした加工品を売り出し成功している。
最後に、農家だけが知っている食べ方を商品化した”㈱石巻柿工房”特産の次郎柿をセミドライ(農家がお茶うけにして食していたもの)を商品化し成功した。
6次産業化を成功させるためには
身の回りの経営資源の正しい把握
クライアントの思いの強さ、あきらめない根性
独りよがりにならず適材適所の人材を確保できるか
行政とのパイプを持っているか
こういった心構えで6次産業を成功に導いていただきたい。
例え成功しても商品開発成功はゴールではなくスタート、常に進化し続ける気概をもって事業を成功に導いていただきたい。
(文責 与太郎)


2013年10月11日金曜日

10月11日農業実習と盆栽展示

今日の主な実習は、ミズナ、コマツナ、ラディシュの播種、それぞれ一畝づつです。
防除作業も各班一人出して、Zボルドー殺菌剤1000倍液などを200ℓ散布しました。
畝たての前に除草をします。



元肥を散布し畝たて作業、もう慣れたものです。


四角の垂木で横に撒き溝を作り種蒔き開始




 防除班は風向きを考え東側のナスから開始



 播種後、目出しの失敗を教訓にして、種まき培土を種が隠れる程度にかけ、その上からもみ殻を撒きました。

 ほうれん草の間引き、密植にならないよう、一列に整えます。
















作業は順調に進み、11:45には管理棟に引き上げることができました。

お堅い話ばかりなので、与太郎の6次産業の一部を紹介します。
事務室用の盆栽、コンセプトは”パソコンの横に置ける盆栽””枯れにくい盆栽”
事務室が盆・正月休みなど、長期に水遣りをしなくとも健気に生き延びています。
(その分儲からない)
これは、蟹江町産業文化会館に蟹江町民祭りに協賛して展示したものです。
左から、松の皮を鉢材にしドングリから発芽させたもの、中央は竹炭を鉢材にしたもの、右はコナラの丸太を切って穴を空け木炭にした鉢材です。
















 左は木に巻きついている蔓をコナラの鉢材に植え球状にしたもの、水遣りは後ろに隠れているペットボトルからサイフォンの原理で給水します。右側の苔(ホソバシラガゴケ・アラハシラガゴケ)を盛り付けたものです(事務室での生育には難があるので参考出品したものです。)
















拡大写真です。温室でないと育てにくいと思います。
鉢はカレー皿
















商品は、人脈活用で販売しているほか、山野草教室への材料の提供(実生苗、苔など)、喫茶店での展示販売なども行っています。もちろん店頭販売も!
炭は社会福祉法人 清流会 白竹の里 の炭焼き窯で制作しています。
殆どの材料はタダ
売り上げは上記施設に寄付しています。