2013年9月30日月曜日

9月30日農業実習

主な実習は、追肥と防除です。
追肥(BB化成)
ピーマン・オクラ・シシトウ~1畝当り550g
ナス~一畝当り940g
です。
畝の東側に管理機で中耕し撒き溝を作り追肥を散布し埋戻しを行います。
今では、細かな指示が出されなくとも、研修生がそれぞれに自分が何をしなければならないか阿吽の呼吸で判断し自主的に作業を行えるようになりました。
手際よく追肥作業とともに除草も行われます。


防除作業、指導は豊田指導員、動力噴霧器を使うので女子組が防除作業を行います。


動力噴霧器なので短時間で終わりました。
薬剤はハチハチ乳剤1000倍液、キャベツ、ブロッコリー、ハクサイ、ダイコン、チンゲンサイなど葉物野菜全部に散布しました。


ラッカセイ畝の除草を行います。
ランナーを痛めないように慎重に作業を行います。



本日使用した薬剤は
殺虫剤 登録番号 第20818号 日本農薬㈱
ハチハチ乳剤(トルフェンピラド乳剤)
●有効成分 トルフェンピラド 15. 0%
●性  状 黄色澄明可乳化油状液体
●毒  性 劇  物
●有効年限 4  年
●危険物表示 第4類第三石油類
●包  装 100ml×60本/ケース 500ml×20本/ケース
●P R T R トルフェンピラド(1種) 15.0%
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩(1種) 2.9%
メチルナフタレン(1種) 1.6%
[特  長]
1.コナガ・アオムシ・アブラムシ類を同時に防除できます。
2.アブラムシ・アザミウマ・コナジラミに対して、種類に関係なく優れた防除効果を示します。
3.だいこんのハイマダラノメイガ(シンクイムシ)、ナモグリバエ及びキスジノミハムシを同時防除できます。
4.茶の主要害虫(チャノキイロアザミウマ、チャノミドリヒメヨコバイ)に対して優れた防除効果を示します。
5.なすのチャノホコリダニ、トマトのトマトサビダニ、茶のチャノホコリダニ及びチャノナガサビダニに対して卓効を示します。
6.レタスのナモグリバエ、アブラムシ類に対して卓効を示し、同時防除もできます。
7.ねぎのネギアザミウマ、ネギコガに対しても優れた効果を示します。
8.きゅうりのうどんこ病、べと病、ねぎのさび病、だいこん、きくの白さび病等にも優れた効果があります。

です。

2013年9月27日金曜日

9月27日農業実習

今日のメイン作業はキャベツ、ブロッコリーの追肥
肥料の種類はNK化成 キャベツ1畝1kg、ブロッコリー1畝850gです。
管理機で畝の両サイドを耕運し、追肥の蒔き溝を作り、土寄せします。

土寄せしたあとキャベツの根元が倒れないように手でやさしく根元を固めます。
安定して成長するのに欠かせない作業、キャベツの玉の大きさもこれで決まるそうです。
















ブロッコリーの苗も同じように追肥をした。
続いて、ダイコンの間引き、20㎝間隔で最終の間引きを行いました。
途中で中村教官が虫を発見!
名前を”カブラハバチ”というそうです。
アブラナ科が大好きな昆虫だそうです。


 本多指導員!にっくき害虫とばかり必死で探索!
同じ地球の仲間だから少しばかり食べさせてあげようよ!

カブラハバチの成虫写真です。
可愛いね♥
















間引きしたダイコン菜は残渣置場に直行、農薬散布したものだから残念ながら食用禁止!
漬物や菜飯でも使いたいけど残念!


他の畝の除草!ニンジンの発芽成績の良かった1班の畝です。
















それにひきかえ無残な2班の畝、1班の指導教官近藤先生に聞いたところ「そりゃあ1班は真面目に心を込めて種蒔きした結果だよ」とのこと(涙)



通路の除草も行いました。
誰かが「掃除機の”ルンバ”のような草取機はないもんかね?」
必要は発明の母です。
何方か作って下さい。



再度登場!カブラハバチのアップ映像です。 若い割には色黒で皺が多いね。



2013年9月25日水曜日

9月25日農業実習

授業開始前に土屋教官から「今年の人参の発芽は最悪!昨年は同じように指導して良好だった。そうなった原因を考えろ!」と厳しい下知

三連休明けの実習は、チンゲンサイ、レタス苗の定植、除草作業、防除作業です。
井上班長の指示で筆者は防除を担当することになりました。
指導教官は近藤指導員
早速薬剤作り
薬剤は
日本農薬 フェニックス顆粒水和剤
■種類名:フルベンジアミド水和剤
■有効成分:フルベンジアミド・・・20.0%
■性状:褐色水和性細粒
■毒性:普通物
■有効年限:3年
全く新しいタイプの殺虫剤で、ユニークな作用機作を持つ薬剤である。
ユニークな作用機作により、各種薬剤に抵抗性の発達した害虫にも有効である。
幅広い種類のチョウ目(鱗翅目)幼虫に優れた効果を示す。
効果持続性に優れるため、害虫に対して散布後長期間、安定した効果を示す。
速やかに害虫の摂食行動を阻害し、高い食害抑制効果を示す。
天敵・有用昆虫に対する影響の少ない薬剤である(蚕を除く)。

希釈倍率2000倍、液料500ℓ、手押しの背負い噴霧器を使用します。
3班の太田研修生とペア、タンクに500ℓの水を注入します。


薬剤を少量の水に溶かしよく撹拌してから、タンクに入れて再度撹拌します。



  キャベツ、ブロッコリー、ハクサイ、ダイコン畝に葉の裏側を重点に散布します。
10リットル入りの噴霧器は結構重い。



畝たて作業です。
今日は井上レポーターが写真を担当します。
梅田研修生は今日からツナギのニューファッションでポーズを取っています。
明るい農村は先ず服装から♥

















途中から畝たて作業に新しい機械が登場、耕運の他にマルチを張ることもできます。
一発で畝たて完了、後方が従来の管理機です。
















初めての防除作業、ゴーグル、マスク、手袋で防護態勢を固め従事しました。
手動ポンプの動作は普段使わない筋肉だったので結構疲れました。

2013年9月21日土曜日

9月21日与太郎農園農作業実習

秋晴れの農作業日和!与太郎農園には若い声が響きます。
月に一度の少年の農業実習日
10時に集合し、少年センター加藤課長補佐から今日の実習についてのお話があり、行事の始まりです。
今日の実習は、サツマイモ掘り、ピーマンなど野菜の収穫、収穫物を使った調理などです。
調理実習を指導する今区会前副区長大野三十四さん(中央)です。
















続いて、サツマイモ掘りを指導する、畑のお向かいの住人本田さん(中央)です。
ほとんど毎日、与太郎農園の草取りや周辺の雑草刈りをしていただいています。
与太郎農園がきれいなのも本田さんのおかげです。
水や調理器具などを提供していただいています。
















秋ナスの収穫、更新作業をして間がないのでまだ実が小さいけど、天ぷらにするには十分使えます。
















 ピーマンの収穫です。
秋口なので皮が硬くなっているかもしれません。
いずれも、与太郎特製の”米ぬかを納豆菌で発酵させた堆肥”を使っています。
















ダイコンの抜き菜をします。指三本間隔で間引いていきます。
防虫ネットを張って無農薬栽培をしています。
















 サツマイモ掘りは与太郎第二農園で行いました。
今区の後藤純哉区長の遊休地をお借りしてサツマイモを栽培しています。
場所はJR蟹江駅の北側の一等地、住宅街の真ん中です。
















慎重に!慎重に堀りあげて行きます。
















こんな感じの場所、 区画整理が済んで周りには新築の家が立ち並んでいます。
隣家にもおすそ分け♥
















 調理実習を担当する大野三十四さん、元仕出し屋のオーナー兼料理長
今日のメニューはポテトチップスと天ぷら!
本格的な料理人だけあって、この時期はサラダなど生ものの野外料理は作りません。
















綺麗に出来上がりました。
スポンサー企業の㈱山田組毛利尚弘取締役も激励においでいただき、味見!
「美味い!」
















 今日掘ったサツマイモは熟成していないのでお土産に(料理したものは1週間前に彫り上げたものです。)品種はベニアズマ、チョット掘るのが早かったかな?
















最後に皆で記念撮影!秋空のもと元気いっぱいの良い子たちです。
















次回は、10月26日10:00から行います。
待ってます♥










2013年9月20日金曜日

9月20農業実習

今日は、ハクサイの定植とほうれん草の播種を行いました。
ほうれん草の畝たてと播種
畝幅~100㎝、畝間~30センチ(畝に対して横に播種溝を作る)
元肥~ようりん300g、アミノベスト4.37kg
ハクサイの畝たてと定植
畝幅~120㎝、二条千鳥植え~株間40㎝
元肥~NK化成2.6kg、ようりん2kg
殺虫剤~アドマイヤー
畝たての圃場の除草を行います。


 元肥を散布し管理機で耕運します。




ほうれん草の蒔き溝を作ります。


 2班、ハクサイの定植作業、ガハハの井上研修生と梅田研修生、息の合った作業です。
「2班を見習え!」は、今では実習の常識になり定着しました。
















終わりに、ダイコンの間引き、拳骨間隔で間引きを行いますが抜き菜はアドマイヤー施用のため食べることはできません。
模範演技を行う中村教官と本多指導員
















前回の作業は与太郎所用のため欠講しました。
折を見てご報告します。




2013年9月13日金曜日

9月13日農業実習

今日の実習は薬剤防除(キャベツ、ダイコン、ブロッコリー)、収穫(ナス、ピーマン、シシトウ)がメーン作業です。
防除
デュポン社製 プレバソン
説明書は以下の通りです。
■種類名:クロラントラニリプロール水和剤
■有効成分:クロラントラニリプロール・・・5.0%
■性状:淡褐色水和性粘稠懸濁液体
■毒性:普通物
■有効年限:3年
■包装:500ml×20本、250ml×40本
新規成分クロラントラニリプロール含有の野菜・畑作用の殺虫剤。
チョウ目、ハエ目害虫に高い効果を発揮する。また、散布だけでなく、灌注処理においても卓効を示す。
速やかに害虫の摂食活動を停止させ、長い残効性を示す。(灌注処理で4 週間以上、茎葉処理で2 週間以上効果が期待できる)
作物に対する安全性が高い。

ここで新しい言葉
「潅注」~潅注処理。土壌消毒の為に、土壌の隅々まで、薬剤を滲みこます事。又は、用土に混ぜて、苗の根から欠乏養分や病害虫消毒液を吸収させること。目的が、水分補給以外の目的。薬剤は顆粒・液・カプセルなどがある。したがって、施用前後の潅水は流失防止の為に控えると脚注が付く場合もある。
だそうです。
定植前の苗への潅注は1回使用可能(100倍液)
定植後散布は2000倍4回まで
と説明書にあります。

各班1名ずつ出て防除作業を行いました。
圃場での作業はシシトウの収穫から

続いてナスの収穫、切り戻し、整枝作業、古い葉の除去など基本練習を兼ねて行います。
先生はナス専門農家の本多指導員
















隣の畝のダイコンは一斉に発芽しています。


秋の日差しが眩しい♥
新しい講義の予定が発表されました
10月9日 害虫防除について
10月23日 病気の予防について
今までの農大OBではなく部外講師だそうです。

2013年9月11日水曜日

9月11日加工実習など

入校してから初めての加工実習です。
加工実習室は本館2階、ほとんどの機材がそろっています。
実習内容は”フランスの郷土料理 キャッシュ”和風野菜のごった煮&茶わん蒸しなんてイメージのものです。
キッシュはパイ生地に炒めた野菜を入れアパレイユという卵を主としたものを流し込みオーブンで焼いたものです。

講師は 中部製菓専門学校教授 一ノ宮恵美先生
先生は、ミセスになってから製菓専門学校へ入学、卒業後パテシエとしての修業、2007年から現職。また、名古屋市千種区のイタリアンレストラン”Alcyone”にてパテシエとしてご活躍
と紹介がありました。
写真のような爽やかなお方です♥
















レシピに従って1工程ずつ教えていただきました。
このやり方はとても分かりやすい!
第一の工程
パイ生地作り、市販のパイ生地を使いタルト型の大きさに合わせて麺棒で伸ばしフォークで穴を空けタルト型に入れオーブンシートを敷いてタルトストーンをのせる。
180℃のオーブンで25分焼く。
ポイント
パイ生地は柔らかいので打ち粉をしながら中から外へ麺棒で伸ばしてゆく。
フォークで穴を空けないと形が均等にならない。
タルト型にのせたら底の角になじむよう優しく抑える。はみ出した分は切り取る。
形を整えたらオーブンシートを敷きタルトストーン(大豆でも代用できる)を入れる。
ここまでを班ごとに作ります。
意外や意外!梅田修司研修生の手つきあざやか!
第二の工程
焼きあがったパイ生地にとき卵を塗って更に180℃で5分焼く。
ポイント
フォークで空けた穴をふさぐように念入りに塗りつけるのがコツ




第三の工程
パイ生地の中に入れる野菜を加工する。
タマネギ~四分の一に切り細目に切る。ナス~半月切にする。シメジ~石附を切り落としバラバラニする。ピーマン~中の種を取り除き短冊切り。カボチャ~皮を切り落とし5ミリ角に切り、ラップをかけて電子レンジで加熱処理、ベーコン~短冊切り。
















玉ねぎから先に少量の油で炒める。ベーコンを残し後の野菜は一緒に入れて炒める。
炒めたらペーパータオルなどの上に広げ粗熱と余分な油を取り除く。
次に、野菜を煮込むアパレイユを作る。
卵をしっかり溶きほぐす。その中に薄力粉、生クリーム、牛乳、塩、ナツメグを混ぜ合わせる。
ポイント
薄力粉をそのまま入れるとダマになりやすいので器に取り牛乳でのばしてから混ぜること。
こしきで漉すのがポイント。

ここまで一気に作業を進めます。
梅田さんの包丁さばきは半端じゃない!
百合草宴会部長もなかなかのもの
















第四の工程
パイ生地に具材を盛り付けます。カボチャもこの時に入れます。
彩を考えてかっこよく 、盛りすぎないように!
盛り付けたらアパレイユを流し込みます。
180℃のオーブンで30分焼く。

 焼けたらチーズをかけ更に10分焼く。
 テキパキと作業が進みます。
与太郎は見てるだけ?
違います。片づけ、洗いものなど作業が早く進むように脇役に専念しております。
片づけながら料理する!料理の基本です。


第五の工程
ニンジンのサラダ作り
ニンジンの皮を剥き、ピラーで細長く切る。
オレンジはしっかり洗い、皮の表面だけをおろし金ですりおろし、果汁は絞っておく。
ニンジンの細切りと合わせ塩コショウで味を調える。
ポイント
おろし金でオレンジの皮をすりおろすにはアルミホイルを敷いて、その上からおろすと材料が無駄なく使える。
胡椒は粗挽き黒胡椒がお勧め。
塩コショウはお好みで、時間とともに味が染みて美味しくなります。
冷蔵庫では数日保管できるそうです。
かんきつ類はお好みで使用できるそうです。

いよいよ盛り付け。このようにきれいに切れるのは先生だけみたい 。
















綺麗に盛り付け出来ました。 2班の盛り付け!アップはやめました。



いただきまーす。美味い!満足げな梅田研修生♥
















実家の農作業の手伝いで遅れた井上研修生も完成時には合流
満足げでありました。
一ノ宮先生の助手を務めていただいた方は
岡崎市六供町の クチネッタユギーノ というイタリアンレストランで働いていらっしゃるとのこと。
お近くの方はお立ち寄りください。


加工実習のあとは、玉ねぎの播種
 トレーで2000粒撒きました。



トレーは冷暗所で芽だしをします。
いろいろとご苦労様でした。
家で早速キッシュを作ってみましょう。
ニンジンサラダもね♥

キッシュ(16㎝タルト型1個分)
パイ生地 一枚
全卵 60g
薄力粉 5g
生クリーム 70g
牛乳 40g
塩 2g
ナツメグ 2g
黒胡椒 1g
ピザ用チーズ 40g
ベーコン 1枚
タマネギ 四分の一
シメジ 二分一パック
なす 半分
赤ピーマン 1個
カボチャ 50g
炒め油 適量
ぬり卵 適量

ニンジンとオレンジサラダ(①テーブル6人分)
ニンジン 1本
オレンジ 1個
塩コショウ 適量

2013年9月9日月曜日

9月9日農業実習

大学のある西三河地方は、大雨で畝の土が流されているとのこと、畝の修復、人参の追加播種、ダイコンの間引きなどの作業を行いました。
最初に、雨で流れたキャベツ、ブロッコリー畝の修復を全員で行います。
秋らしい晴天、爽やかですが日差しはまだ厳しい。






畝直しの後は、防除作業を行うために、薬剤散布前の収穫作業を急いで行います。
シシトウ、ピーマン、ナスの順で行いました。





岡田指導員が指揮する防除部隊が到着、さまざまな虫に対応するための混合殺虫剤1000倍希釈液を動力噴霧器で散布します。



ニンジン畝の状況です。三分の一が発芽していません。コーティング種子なのですがなぜか完全に発芽していない。人参の目出しは本当に難しいですね。
発芽していない場所には再度溝を切りまき直しをします。



ダイコン畝の間引き作業、指三本の間隔を空けて間引きするよう近藤指導員がお手本を示しています。抜き菜は播種時にアドマイヤーを散布してあるので食べることはできません。
















月曜日の作業は皆さんあまり元気がありません。
土日の疲れが出ているのでしょうか?休みで体が鈍っているからでしょうか?

次の水曜日は初めての加工実習!
フランス、キッシュ地方の田舎料理、野菜のお好み風ごった煮?を作るそうです。
教師は料理研究家のイチノミヤ先生!期待しましょう♥
爪を切って、タオル、エプロン、バンダナをお忘れなく、始業は加工実習室に直行して下さい。

昼食は皆でキッシュを試食、その後タマネギのトレー苗作りを行うそうです。
その後準備もお忘れなく。


2013年9月7日土曜日

9月6日農業実習

今日の作業は
キャベツ、ブロッコリー苗の定植、玉ねぎの播種
定植は各苗とも2条植え間、株間40㎝の千鳥植え、農薬は一畝にアドマイヤー33g、深植えをしない。
育苗室からトレー苗を積み圃場へ出発!
















定植作業です。


(写真削除)




前回の授業で習った通り、苗毎に水をためる溝を作ります。


鳥よけのテグスを張ります。




 タマネギの苗を直播にします。全部で2000粒


帰りに、校門を入って北側にある銅像が気になり写真に!
お名前が参木先生をあります。
裏の説明文がなかなか読めない。
おぼろげながらお名前が参木晋七郎とある。
ネットで調べると愛知県立種畜牧場長参木晋七郎、畜産試験場技師参木晋七郎、宮内技手兼畜産試験場技師参木晋七郎、著書に「有畜農業相談」(昭和12年発行)があること。姓名の読みは「ミツキ,シンシチロウ」であること。技師の時に叙位を受けておられること。などが分かりました。
















細かいことが分かったらまたお知らせします。

9月5日課外事業

今日は百合草宴会部長企画による”裏木曽研修ツアー”が行われました。
研修先は
中津川市落合 落合土建㈱が運営する 七ッ平高原ファームです。
この農園は有機無農薬野菜を生産し、特産店への出品やオアシス21オーガニックファーマーズ朝市やナナチャンストリート、オーガニック夕ぐれ市への定期出店など6次産業化の旗手として活躍しておられる企業です。
08:20それぞれの集合場所から出発、09:30中央道恵那サービスエリア集合、10:15研修会場という行程です。
最初に、七ッ平ファームの農場長太田誠さんから、概要説明がありました。
当農園は、地の利を生かした有機無農薬栽培を行っている。
とはいうものの、トマトなどは市販の消毒された種子は使っている。
農地は、土建業の特技を生かした、耕作放棄地の開墾による圃場の確保、有機肥料は土地の物を生かした鶏糞、シイタケ栽培の廃材ほだ木、もみ殻、もみ殻燻炭、竹・木材チップ(スギ、ヒノキを除く)、米ぬか、クリの皮と渋皮など身近で手に入る物を使って循環型農業を行っている。
朝市などへの定期参加ではメインの野菜と季節の野菜と分けて出し、メインの野菜は玉ねぎとジャガイモ、玉ねぎは赤玉ねぎも混ぜジャガイモはキタアカリ、インカの目覚めなど店頭にあまりない品物を出している。
値段も6月には2個100円のタマネギも今では2個130円で売れる。そのほかに名古屋と季節の差を利用して出荷の最盛期をずらして市場に出すことにより、高い値段が付くようにしている。
季節の野菜ではオーガニック野菜7点セットなど工夫して市場に出している。
トマトでも完熟で出せる品種を選定し美味しい物を供給している。
加工食品はアジメ胡椒や漬物など開発し販売している。

堆肥作りはいろいろと研究し、土地のものを利用し循環型農業を行うとともに、マルチによる土壌消毒を行っている。害虫対策には1ミリ目の防虫ネット、不織布、寒冷紗などを使っている。
一番困るのはモグラ対策、今のところ抜本的な対策は無い。
獣害対策(イノシシ)には電機柵(バッテリー)を使っている。

水利は谷川の水を引いて使っている。水圧は落差を利用して散水、ポンプは使用していない。

朝市への出店は7年前から行っているが、最初から今のような状態だったわけでなく、ここにいらっしゃる吉野さんの指導を受けるなど、みんなで朝市を育てていった結果だったと考えている。
後を振り返らない性格なので、苦労したなどと思ったことはない。
(若々しい御年72歳の青年です!)
















メモをとりながら真剣に耳を傾ける受講生です。
15名の方が参加されました。


続いて太田さんから手配していただいた、岐阜県の6次産業化プランナー石川美津美さんから”6次産業計画の認定要件”について詳しい説明がありました。
県の担当部署に電話をすればプランナーが駆けつけ、詳しい説明と申請手続きをしていただけるそうです。
愛知県の場合は東海農政局HPから入って問い合わせれば同じように力になってくれると思います。

続いて、オアシス21オーガニックファーマーズ朝市村村長 よしのたかこさんから「朝市への参加について」お話がありました。
簡単明瞭「関心のある方は一度朝市を見に来てください。」
始めるなら先ず行動に移せ!
ということでしょうか。
クドクドと内容説明があるより分かりやすい♥


農場見学です。

(写真削除)



「村長」という呼び名がぴったりのよしのさんです。


集合写真です。
皆さんご苦労様でした。
後半も頑張りましょう!
















この後、みんなで付知のおんぼいの湯で昼食をいただき、解散しました。

2013年9月6日金曜日

9月4日農業実習と講義秋冬野菜の栽培管理について

9月2日の農業実習は与太郎の都合によりお休みしました。
9月4日の農業実習は
1 追肥 ナス、ピーマン、シシトウ、オクラ
  各畝の施肥量(わかば)
  ナス~937g、ピーマン・シシトウ・オクラ~550g
2 畝たて
  8畝キャベツ4、ブロッコリー4
  元肥キャベツ~NK化成3Kg、ようりん2kg
     ブロッコリー~あみのベスト8 5㎏
です。
ナスの畝間に管理機を通し耕運してから追肥を行います。


キャベツとブロッコリーの畝たて、元肥を散布し管理機で耕運した後、鍬で畝たてをします。



午後は本館二階の教場で小島先生による
「秋冬作野菜の栽培管理について」の講義がありました。
総論
秋野菜の植え付けと手入れ
旧盆ころ苗作りを始めた野菜は一か月ほどで植え付け時期を迎える。9月は天候不順が多いのでタイミングをずらさないこと。
堆肥
ダイコン、ニンジン、カブ、ゴボウには堆肥をやらない。叉根を誘発する。他は全面施肥を行うこと。
マルチ
ポリマルチは肥料の有効利用、土の固まり防止、地温を高めるなどの利点があるので活用すること。
畝間と株間
特に、株間を広く取り風通しを良くすること。畝間が広いと作業効率がよい。
植え付け
十分に潅水して植えつける。鉢土が崩れないようにしっかりと押さえ土を密着させる。乾燥予防に株の周りに水溜めとなるよう土盛りをすること。
中耕・土寄せ
土の表面が雨に打たれ締まってくると根に酸素が届かなくなる。鍬などで畝間をガリガリ掻いて根元に土寄せを行うと酸素が補給さて雑草予防にも役立つ。
追肥
生育期間が1月以上となる野菜は追肥が必要、1㎡当たり窒素量5~10gが適量
病害虫予防
9月に入ると害虫の動きも活発化する。必ず防虫ネットか寒冷紗を使う。
病害虫の予防には耕種的防除(畑の周りにトウモロコシなど害虫を寄せ付ける囮の植物を植える)と農薬的防除がある。
農薬を使用する場合は説明書をよく読み使用方法を間違えないこと。
種子の発芽条件
種の発芽には温度、酸素、水の3条件が必要
主な発芽適温の目安
15~20℃ ニンジン、シュンギク、ミツバ、セロリ、ニラなど
15~25℃ ソラマメ、エンドウ、ネギ、玉ねぎなど
20~30℃ ダイコン、ナス、ゴボウ、トマトなど
発芽に光を好む種子と嫌う種子
好光性種子~レタス、ニンジン、シュンギク、セロリなど
嫌光性種子~ダイコン、ネギ、ナス、トマト、トウガラシなど
暑い時期に発芽させる方法(レタス、ホウレン草など8月撒き)~種を半日水に浸ける。ティッシュを水を張った皿の上に置きその上に種を乗せる張り付ける。皿の水を捨てティシュの植えにサランラップを掛け冷蔵庫の中で保管。2~3日で発芽するのでセルトレイで双葉まで育てる。ほうれん草はそのまま植え付け。
栽培日数と品種
同じ名前の野菜でも味や形の違い、固定種と一代交配種の違い、病気に強い品種、暑さ寒さに強い品種など様々です。種の特性を見極めて使用すること。
種袋にCRと記されているものは根こぶ病に強い品種、PMRと標記されたものはうどんこ病に強い品種、YHは萎黄病抵抗性品種などです。
各論
ハクサイ
品種黄ごころ65~9月1日から9月5日
   黄ごころ85~9月8日から9月10日
今では中身が黄色のハクサイが主流、中の白い在来種、金将2号、王将、無双などは市場では売れない。在来種は作りやすい黄色は作りにくく寒さに弱い。
98穴トレイに撒き、播種後20日までに定植する。遅蒔きは味が落ちる。
貯蔵するなら完全に結球するまで待ち、野外で保存する場合は新聞紙を巻き付けて縛り保存すると長持ちする。
病害虫予防でアルミホイルのテープを根元に張り付けると予防に効果がある。
ダイコン
9月1日から5日までに播種、9月22日以降に撒くダイコンは漬物用として使う、新八州、宮重系、間引き菜を使う方は農薬を使わないこと。
遅蒔き系は間引きせず細いダイコンに育てる(漬物)
タマネギ
種蒔きと育苗管理~苗床には石灰、化成肥料を適量全面散布し、8センチ間隔で筋蒔き、種が細かいので砂と混ぜて播種するとうまくできる。乾燥防止のため市販の種蒔き培土を撒き藁などを被せ毎日水遣りをする。発芽まで1週間はかかる。苗の土寄せは2回、追肥は2回、苗作りがうまくできれば8割は成功
スケジュールは、9月播種、11月定植、1月追肥、2月中下旬追肥、6月収穫。追肥は有機肥料をやめIB化成肥料、窒素12~14位の即効性のあるものを使うこと。、

最後にQ&Aがありました。
Q1 イチゴの古い葉は取り除く方が良い 
   A 取り除く B取らない
Q2 イチゴのマルチは植える時に張る
   A 張る  B 張らない
Q3 ジャガイモの食用の残りを植えたいが
  A 良い  B 悪い
Q4 さつまいもの葉はよく繁がイモが出来ない
  A つるぼけ B 肥料不足
Q5 さつまいものツル返しは必要か
  A 必要ない B 必要
Q6 ダイコンの肥料は
 A 真下にやる B 真下にやらない
Q7 なすのヘタや実が茶色になって大きくならない
 A スリップス類 Bチャノホコリダニ
Q8 ネギの葉にカスリ条の白い筋模様ができるが
 A 病気  B 害虫
Q9 ほうれん草が黄色くなって枯れるが
 A 土壌がアルカリ B土壌が酸性
Q10 コマツナの葉に白い斑点ができたうつりやすい作物は
 A ハクサイ  B カブ

答えは上から
A、A、B、A、A、B、B、A、A、Aでした。