2013年10月12日土曜日

10月12日6次産業化推進人材育成 フードシステム論講義

本日の講師は
㈲F・T・Y・山村友宏講師
本業のコンサル業のほか、サイエンスコア植物工場の手伝、野菜ソムリエ講師、6次産業プランナーなどの業務でもご活躍とのことでした。
講義の途中で、いろいろな課題を示し、ワークショップを行いながら分かりやすい講義をしていただきました。
















フードシステムというのは、川の流れに例えて、食糧生産は川上、加工・流通・調理は川中・川下、食糧消費は河口というイメージでとらえることができる。
日本では1960~70年代をに大きく変貌した。
その変化は、生活様式の変化と都市への人口集中、食の外食化や社会化をともなった加工食品、外食産業市場の拡大、食糧貿易の国際的展開と円高による輸入食料の増大などの変化が起きた。
このため、一次生産は減少し、川下の大手量販店が主導する食糧流通の再編が行われ外食産業も新しい手法を取り入れるなど劇的な変化が起こった。
その結果、売れるものしか関心のない川下産業が消費者の求める情報が生産者に届きにくくなり情報のギャップが生じている。
このため、大量生産、長距離輸送に伴う資源浪費を抑制し、地域的自給圏の再確立させ農と食の再構築が必要になり6次産業による地域経済の内発的発展が求められている。
6次産業を成功させるには消費者の望む商品開発が求められる。
周囲の資源を正しく把握し消費者の心理を読み取り適切な商品開発を行う。
消費者は常に”自分にどのような幸せを与えてくれるのか”という買う人の心理をイメージしてみること。
この地方で6次産業の成功事例を紹介する
稲武地域の特産品であるブルーベリーを利用した商品開発の加工販売を行っている”杉田組”商品開発のスピードを実行力で成功している。
段戸牛を活用した新商品の開発販売事業を行っている”竹内牧場”努力して開発した商品でも「売れない」と分かれば撤退する潔さが事業発展に寄与している。
奥三河津具高原トマトの販路開拓・新商品開発事業を行っている”村松農園”セミドライトマトや彩ミニトマトを高名なシェフに加工方法を学び地域の利を生かして成功している。
ウズラ卵の新しい用途を生み出し成功した”塩野谷商店”消費者の意向を考えた温泉卵や半熟卵及び燻製卵などを開発し成功している。
ウズラ肉などの新製品を開発した”東海有機”ウズラ肉をペースト状にした加工品を売り出し成功している。
最後に、農家だけが知っている食べ方を商品化した”㈱石巻柿工房”特産の次郎柿をセミドライ(農家がお茶うけにして食していたもの)を商品化し成功した。
6次産業化を成功させるためには
身の回りの経営資源の正しい把握
クライアントの思いの強さ、あきらめない根性
独りよがりにならず適材適所の人材を確保できるか
行政とのパイプを持っているか
こういった心構えで6次産業を成功に導いていただきたい。
例え成功しても商品開発成功はゴールではなくスタート、常に進化し続ける気概をもって事業を成功に導いていただきたい。
(文責 与太郎)


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