2019年11月22日金曜日

11月21日 与太郎農園日記 植物工場先端技術セミナーに参加しました

 11月21日12:40から、豊橋技術科学大学A棟101で開催された「スマート農業を支える農工融合研究」セミナーに参加しました。 (主催~豊橋技科大、愛媛大学など)
 開催の趣旨は、農業生産現場での高齢化と労働力不足に加え、熟練者でしかできない生育状況の見極めなどを先端工学による省力化を図り、熟練農家の匠に技の次世代への継承とこれらの技術を活用した高度な農作物生産を展望する。ことだそうです。
セミナーは、浴 俊彦バイオリサーチセンター長の挨拶に始まり4名の先生方が講演なさいました。
1 農業利用が期待される先端センサー 野田俊彦技科大エレクトロニクス先端融合研究所准教授
 センサーには地温・気温・水分・日照などを測定する機器があり、その測定部分には半導体が使われている。半導体センサーの特徴は、ミクロン単位で小さく出来ることと量産すれば低価格化出来る特徴がある。このため、ビッグデーターの収集による予兆センシング技術や集積回路によるマルチモーダルセンサの開発によりワンチップで複数のイオンと光の計測可能なセンサの開発を行っている。
例~光及び水素イオン、カリュウムイオン、ナトリュウムイオンを同時計測するセンサを開発している。
 使用イメージはEC、含水率、pH、酸化還元電位、温度などを計測し、リアルタイムな土壌分析を行えるような機器を開発中である。すでに、ネットワーク型マルチモーダル土壌センサ(土壌挿入型)を開発している。
2 AI活用のための植物生体情報計測 高山弘太郎バイオリサーチ副センター長
 クロロフィル蛍光画像計測装置により、日単位の成長を把握し光合成機能の経日変化を測定、多元的植物生体画像計測装置による果実計測などを活用したAI利用による栽培・労務管理の働き方改革を実現する。
 このことにより、マーケットニーズに対応した高い生産性を維持しながらも、肥料・水資源・熱などの投入量の最小化を図る農業技術を開発している。
3 ドローン映像処理の農業応用 金澤 靖技科大人間ロボット共生リサーチセンター准教授
 ドローンを活用した映像解析はマルチスペクトルカメラが使われているが、この機器は80万円と高額であり、機械学習や深層学習機能を活用した画像しょりによる安価な分析方法を研究したので活用していただきたい。
4 農業用ロボットのための先端画像処理技術 三浦 純技科大人間ロボット共生リサーチセンター教授
 農業でのロボット技術は、耕耘整地、草刈り、空中散布、運搬、移動しながらの収穫(追従ロボット)が考えられる。具体的な開発事例は、深層学習を用いた大葉画像認識による選別と結束作業ロボット、花卉収穫追従ロボット、キュウリ収穫のための生育状況認識ロボットなどがある。
最後に質疑応答の時間があり、活発な討議が行われました。
難しいお話でありました。研究頑張って下さい。
 


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