中村教官の実習内容指示は
1 スイートコーンの追肥
畝当り780g×8畝 追肥は片方だけでなく畝の両側から行う。
土は根元まで被せること。
雄花が出てきたので、昨日パラン粒剤各1gを散布済み。
パラン散布は2回目なので次はアドマイヤーなど別の農薬が必要となる。
2 ナスの棚作り
ミニトマトの要領で、杭又はパイプを打ち込みパイプで結束、支柱を仕立て方に応じて3本又は2本
手間がかかるので効率よく行うこと
圃場での作業です。2班は位置決めをしっかり行ってから作業開始
作業は段取り八分と言いますが、段取りをしてから息の合った作業が進みます。
ご覧あれ!他の班が一畝作業する間に、ビチッと揃った棚作りができました。
他の班より作業が早く終わっても手を休める2班のメンバーはいません。
言われなくとも、最初に使った支柱の始末を自班分だけでなく片づけています。
後始末を進んで行っているのは2班のポープ梅田修司さん。
もちろん他の班員も作業の遅れている班の作業を手伝います。
遅れ気味だった作業も12時ぴったりに終了!
帰り際に本多指導員から「2班の段取力はすごいですね。さすが現役の方々♥」とお褒めの言葉を頂戴しました。
本日は、午後1時から本校の加藤科長から
「農業機械と農作業安全」についての講義がありました。
1 農業機械について
日本の稲作は100%近く機械化がなされているが、野菜については稲作ほど機械化がすすんでいない。
葉物野菜では(キャベツの例)、土作り作業→耕運→土壌消毒→畝たて整形→移植→潅水→中耕・追肥・培土→防除→収穫→調整・梱包・出荷の手順で行うがそれぞれの作業に合った農業機械が考案ざれている。出荷量は愛知が一位
根菜類では(大根の例)、土作り→排水対策→土壌書毒→深耕→三種類の方法(①畝たて整形~直播、②畝たて整形マルチ~直播、③播種マルチ・シードテープマルチ)→間引き→土寄せ・追肥→防除→収穫→調整・梱包・出荷。それぞれの手順により使用する農業機械が考案されている。出荷量は北海道が一位
パワーポイントを使い講義
2 農作業安全
農作業における事故は平成23年の統計によれば、死亡9件、重症29件、軽傷151件であった。
特徴をしては、60歳以上の事故が7割を占め、種類別では耕運機、トラクターが多く、時間帯別では午前10時から12時、14時から16時が9割を占める。
他の産業と比較すれば、1976年と100とした統計では建設業や交通事故は大幅に減少させているにも関わらず農業のそれは横ばいである。
農業人口は減少しつつある中で、横ばいということは強いて言えば「最も危険な職業」であるとも言える。
事故の事例では、耕運機については後進時の巻き込まれ事故、トラクターについては転倒事故である。その他コンバインについては巻き込まれ事故、刈払機は傾斜地での転倒、第三者への傷害が多い。最近では野焼の火が服に燃え移り焼死するケースも増加している。
なぜそうなったか!農業は建設業や運送業と異なり、個人経営、家族経営が多く、安全についての法規制もない。加えて農業従事者の減少と高齢化の進展で更に悪化の一途を辿るだろう。
皆さんはこういう機会を得たのだから、農業の事故防止について真剣に考えたいただきたい。
ハインリッヒの法則というのを御存じだろうか?
一つの重大事故の背後に29の軽い事故があり、更にヒヤリとした体験は300を数える。というものだ。事故には道路環境などの社会的要因、機械的要因、人的要因があると言われているが、本校の教授によれば管理者の安全管理の欠陥を指摘する意見もある。
特定農作業では労災保険の適用もできるようになった。
安全により一層の配意をするほか、事故による損失についてもよくよく考えていただきたい。
休憩後、ネットに公開さてている農作業の安全教育資料の紹介がありました。
ネットで「農作業安全」で検索、農作業安全農業センターが作成した動画資料がダウンロードできる。
講義終了後、本校の農業機械について実物の見学会が行われました。
トラクターの数々です。
骨董品の展示も、東京芝浦機械社製?のトラクターです。未だに現役で活躍!
ヤンマーディーゼルの巨大トラクターに跨ってご機嫌な3班青木まさき研修生
同じく3班の渋いイケメン兄ちゃん榊間要造研修生
外は横殴りの雨でびしょ濡れ、井上さんに車で美合駅まで送っていただきました。与太郎が安全呼称をいつもの癖で行うと「家のダーリンも会社で運行管理の仕事をしています。」とのこと。「(安全呼称は)いつもうるさいと思っていましたが安全って大事ですね。」講義の効果抜群でした。
ご安全に!
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