自然相手の農業ですから仕方ありませんね!
ということで実習圃場のから道路を挟んで東側にある「水田」に置いてある稲わらを、来年の農作業用に使うため、使われなくなった温室に入れて保存する作業をすることになりました。
水田に向かう途中指導員が「あれがアメダスだ」と♪指さす彼方にー♪その施設がありました。
岡崎市のアメダス情報はここで測定されているそうです。
ここが農業大学の水田、稲わらを道路まで上げて運搬車で保管場所まで運びます。
ここが稲わらの保存場所です。
来年の実習生のみなさん、頑張って下さい。
次の作業は収穫、ところが圃場では軟腐病が大発生
これがハクサイ、ダイコンもかなりやられています。
軟腐病に罹病した野菜は根こそぎ残渣置場に廃棄します。
使用した手袋では他の野菜に触れることは厳禁!人は感染しなのでご心配なく!
収穫されたチンゲンサイです。立派な株に育っています。根を切り落とし野菜は立てて運搬します。
ダイコンも収穫
ナスを収穫していた青木まさき研修生が「これ!これ!」といって青虫の入っているナスを持ってきました。本多指導員に「なんという虫ですか?」と尋ねたところ「○○○○○です。」とのお答え
研修生の皆さんに問題「○○○○○」に入る虫の名前を入れてください。
参考までに今までの病害虫防除のおさらい。
軟腐病について
ハクサイ
発生のしくみ
病原:細菌 エルウィニア カロトボラ subsp.カロトボラ。土壌中に広く生息する土壌伝染性病原菌で、広範囲の作物、雑草に軟腐症状を起こす。潅水や降雨にともなう土壌のはね上がりによって感染し、急速に増殖して組織を軟化、腐敗させる。土壌水分が多く、空気湿度も高い条件で発生しやすい。強風、軟腐病に効果のない農薬散布や除草などにより葉に傷が付くと発生しやすい。降雨は病原細菌の飛散を助ける。秋ハクサイでは、結球期に温暖・多雨の年は発生が多くなる。多肥栽培により植物体が軟弱に育つと発生しやすい。
防ぎ方
強風による定植後の苗に生じた傷口から感染する。また、キスジノミハムシ、コオロギ、ヨトウムシによる食害痕から感染する。連作すると発生が増加する。水田輪作によって軽減できる。発病圃場では、播種、定植時にオリゼメート粒剤を施用する。発生初期には、マテリーナ水和剤、キノンドー水和剤40、キンセット水和剤、ヨネポン水和剤などを散布する。
ダイコン
発生のしくみ
病原:細菌 エルビニア カロトボラ subsp. カロトボラ。病原細菌は土壌中で、作物だけでなく雑草の根圏で生活して長期間生存するため、土壌を介して伝染が起こる。降雨や潅水時の飛沫によって、根頭部や下位葉の傷口、害虫の食害痕などから感染が起こる。高温時に発生が多く、土壌湿度が高いと発生しやすい。台風や豪雨の後に壊滅的被害を受けることがある。
防ぎ方
多発圃場では、予防的にカスミンボルドー、カセット水和剤、キンセット水和剤80、ヨネポン水和剤などを散布する。また、抵抗性品種があり、利用することで被害の軽減が可能である。
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