2013年7月24日水曜日

7月24日農業実習

愛知県西三河地方は昨日から大雨でした。
今日も朝から大粒の雨、干天の慈雨と言いたいところですが、農作業をする身になると、涼しくて曇りが良いです。
そんな身勝手な研修生の気持ちを読んでか中村教官は、授業内容を変更
午前中は座学になりました。
はじめに中村教官から、栽培中の野菜の育て方について一覧表を作成し配布していただき、復習の意味で今までの作業を振り返って説明していただきました。
資料の内容は、野菜ごとの作業カレンダー、施肥量と成分、作付のポイント、具体的な作業内容をまとめたものです。
続いて09:30から
愛知県の職員で農業改良普及員を定年退職し、現在再任用と言う形で農業大学で働いておみえになる”林先生”が雨の日の緊急登板講師として教壇に立たれました。


導入部分は、野菜の分類
野菜の分類方法は、果菜類、根菜類、葉采類などの分類方法もあるが、植物学としての分類方法を知ることも大切だ。
例えば、トマト→被子植物部門→合弁花亜網→管状花目→ナス科という系統で分類される。大切なのは「どの科」に属するかを知ること。
何故かと言うと”連作障害”を防ぐ意味で重要である。
特に連作障害が出やすい野菜はウリ科、ナス科に属する野菜である。
同じ科に属する野菜を作り続けることによる連作障害ではどのようなことが起きるのか
① 土壌病害 ②虫(センチュウ類)の繁殖 ③肥料養分関係
病気の例では、ウリ科のツル割れ病、ナス科の青枯れ病、委調病、アブラナ科根こぶ病などが出やすい。センチュウ類も同じ科目の根元で繁殖しやすく根絶はできない。肥料養分関係では同じ科目では同じような養分を特に微量栄養素を吸収するため、連作すると養分が足りなくなる。
予防方法は、2~3年は同じ科の野菜は作らないようにすることがベターで、次善の方法として接ぎ木苗を使うと連作障害が起きにくいと言われている。
連作障害が起きた場合対処方法は無いと考えた方が良い。

次に、野菜の病気について
野菜の病気も人間同様と考えた方が分かりやすい。
なぜ病気に罹るか?
病気になるための3要素を理解すること
病気の主因となるもの
ウイルス、細菌(バクテリア)糸状菌(カビ)が病気の主因でその内の80%が糸状菌によるものである。ベト病、うどんこ病が典型的なもの、その他に生理障害としてトマトに多い尻くされ症がある。これは病気ではなく窒素過多、水分不足、カルシューム不足が原因であり病気とは区別される。
野菜の病気は人に伝染するのではとの質問があるが人には伝染しない。
例外として小麦の赤さび病があり、この小麦を食べると腹痛を起こす。
次に病気の素因となるもの
免疫力などの抵抗力の低下によるもの
最後に
病気の誘引となるもの
これには、気象条件、土壌条件、栄養要件などがある。
病気はこの3要素が重なった場合に発病する。
どれかの要因を取り除けば病気には罹らない。
農薬で主因を排除する。接ぎ木苗で素因を除去する。ハウス栽培などで気象条件をコントロールするなど病気に罹りにくい方法を考えること。
大変わかりやすい講義でした。
またお願いします。
講義が終わりお弁当を食べてから、午後圃場での収穫と整枝除草作業、収穫物の調整作業を行いました。
今日の作業は、百合草・梅田両研修生がお休み。エースと主砲を欠くメンバー構成での作業はきつかったですが何とかこなすことが出来ました。
最初はナスの収穫整枝作業です。



続いてメロン・スイカ畑の草取り
写っているのは何だ?井上研修生に取り付いている!


















 トマトの収穫と整枝作業
本多指導員のも取り付いている謎の影!
女性だけに取り付いている。
(レンズの曇りでした)

















本日の収穫物の調整作業、メロン、スイカ、カボチャも加わりました。
黄色の小玉スイカを皆で試食、瑞々しい。香りが素敵♥甘さ控え目


金曜日の作業は、追肥と収穫整枝・調整作業が待っています。
暑くなりそうです。頑張りましょう。

行事のお知らせ!
先週の金曜日NHK名古屋19:30からの農業番組で紹介された岐阜県中津川市「落合土建」の見学を計画しております。
井上永久幹事がまとめております。
ご希望の方は申し込んで下さい。













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