2013年7月30日火曜日

7月30日少年の農作業体験

夏休みに入りました。
7月30日火曜日10:00から与太郎農園で、夏休み子ども農業実習を行いました。
前夜までの雨が心配でしたがスーパー晴れ男与太郎のこと、絶好の実習日和となりました。

少年センターの加藤課長補佐から実習要領の説明をします。
実習内容は、ナスの更新作業、サトイモ、落花生などの追肥、収穫(ナス、トマト、スイスチャード、ツルムラサキ、バジル、ピーマン、オクラ、ニラ、チンゲンサイ、ミョウガ、タラなど)、人参の種蒔きと盛りだくさん。
















 追肥作業の指導は前少年補導委員会長古市雅英さんです。
















ナスの切り返しなど更新作業の指導はご存知前田克春さん。
先日ボウリングで299点をマーク御年71歳のスーパーマン
















収穫指導は前今区役員の椙森三枝子さん。午後からお勤めがあるお忙しい中のご参加です。

















人参の種蒔き指導は農園と同じ町内の本田さん。与太郎農園が雑草も少なくきれいなもの本田さんが小まめに草刈りをしていただくおかげです。
このほかに写真にはありませんが、前今区副区長大野三十四さんが料理指導で収穫した野菜を見事な天ぷらにしてその場で振る舞っていただきました。
元仕出し屋料理長の腕前はいささかも衰えてはいません。
















前田指導員の分かりやすい説明に受講者も納得した様子。
















 野菜の収穫指導の椙森さん、それぞれに収穫のコツが違います。ピーマンの切り方、ナスの切り方、オクラの切り方、スイスチャードの切り方を具体的に指導して行きます。
参加した子ども達も納得の表情♥

















 追肥は畝の横に溝を付け、肥料をまいて土寄せをします。古市指導員、炎天下の作業も難なくこなしてゆきます。
















今どきタラの芽が食べられる?与太郎農園のタラの若芽はまだ十分に食材として活用できます。
この季節は、コガネムシも美味しいタラの芽を食べに集まってきます。
間もなく青い葉も丸坊主になるでしょう。
















 本田指導員による人参(黒田五寸人参)の種蒔き、畝立てと播種溝作り、潅水、蒸発除けに新聞紙マルチを行います。
















 スイスチャードの収穫、防虫ネットを外しての作業は少しめんどうです。
でも、赤や黄色のカラフルな野菜は見ても楽しい♥
















参加者の集合写真です。
写真になかった大野料理長は後列右から4人目です。
12時に終了、ご苦労様でした。収穫した野菜は家庭へのお土産に!
















8月は中休みで9月に再開します。
お楽しみに!

与太郎は古市さんから思わぬプレゼントをいただきました。
木曽の檜傘です。
後列の三角帽子がそれ!
とても涼しい。かっこいい優れものです。

2013年7月29日月曜日

7月29日農業実習

登校時から小雨模様、生憎の農作業日和、予定していた追肥作業を中止し、収穫・整枝作業と調整作業のみです。
圃場に入りそれぞれに分担して行いますが、プリンスメロンの収穫期でもあり、各班の若手を選抜し近藤指導員のもとで収穫作業をすることになりました。
各班から選抜された若手研修生です。もちろん与太郎もその中にいます。

















収穫されたプリンスメロンです。
熟しすぎてひび割れを起こしたものもありますがキット美味でしょう。
(写真削除)

メロンの収穫が終わりナス、キュウリ、シシトウ、オクラ、トマト、ササゲの収穫と整枝作業を行います。2班はフルメンバー!作業が早い早い。

今日の調整作業は3・4班で1・2班は収穫調整作業を続行、前回の作業で手間取ったシシトウの収穫も手摘みでスピードアップ、収穫量も5割増し。最初予定していなかったササゲの収穫まで目標完遂!11時30分には管理棟に集合することができました。
冷えた小玉スイカをいただき無事下校となりました。
メデタシ、メデタシ♥



































2013年7月28日日曜日

7月26日農業実習

朝から風のない蒸し暑い日です。
前回に引き続き2班はエースを主砲を欠く布陣で実習にのぞみます。
雨で延期された追肥を加え、いつもの収穫と整枝作業、収穫物の調整です。
最初はトマトの整枝作業、盆明けの撤去をめやすにして花を切り取る作業です。
中村教官がやり方を説明されます。

















 2班の作業は主力を欠いてもなお他班より仕事が早い。



次の作業は、トウモロコシの整枝作業(不要な房を取り除く)と除草、管理機での耕運と追肥です。
管理機の順番は最後でしたが手際よい作業で作業が遅れることはありません。
ナスの整枝作業に入るころは他班より先に作業を終了しました。

















休憩時間からは1班2班は調整作業で管理棟に、選別作業は収穫籠を使い効率よく分類してゆきます。有るものは有効に活用しするのは2班の真骨頂です。

















調整作業も手早く終わり、冷やしたスイカを切り分けて3班4班の到着を待ちます。
食べたいのを我慢して待つ時間の長いこと。

















来週も同じ作業が続くそうで、草と暑さとのせめぎあいが当分続きそうです。
頑張りましょう。

2013年7月24日水曜日

7月24日農業実習

愛知県西三河地方は昨日から大雨でした。
今日も朝から大粒の雨、干天の慈雨と言いたいところですが、農作業をする身になると、涼しくて曇りが良いです。
そんな身勝手な研修生の気持ちを読んでか中村教官は、授業内容を変更
午前中は座学になりました。
はじめに中村教官から、栽培中の野菜の育て方について一覧表を作成し配布していただき、復習の意味で今までの作業を振り返って説明していただきました。
資料の内容は、野菜ごとの作業カレンダー、施肥量と成分、作付のポイント、具体的な作業内容をまとめたものです。
続いて09:30から
愛知県の職員で農業改良普及員を定年退職し、現在再任用と言う形で農業大学で働いておみえになる”林先生”が雨の日の緊急登板講師として教壇に立たれました。


導入部分は、野菜の分類
野菜の分類方法は、果菜類、根菜類、葉采類などの分類方法もあるが、植物学としての分類方法を知ることも大切だ。
例えば、トマト→被子植物部門→合弁花亜網→管状花目→ナス科という系統で分類される。大切なのは「どの科」に属するかを知ること。
何故かと言うと”連作障害”を防ぐ意味で重要である。
特に連作障害が出やすい野菜はウリ科、ナス科に属する野菜である。
同じ科に属する野菜を作り続けることによる連作障害ではどのようなことが起きるのか
① 土壌病害 ②虫(センチュウ類)の繁殖 ③肥料養分関係
病気の例では、ウリ科のツル割れ病、ナス科の青枯れ病、委調病、アブラナ科根こぶ病などが出やすい。センチュウ類も同じ科目の根元で繁殖しやすく根絶はできない。肥料養分関係では同じ科目では同じような養分を特に微量栄養素を吸収するため、連作すると養分が足りなくなる。
予防方法は、2~3年は同じ科の野菜は作らないようにすることがベターで、次善の方法として接ぎ木苗を使うと連作障害が起きにくいと言われている。
連作障害が起きた場合対処方法は無いと考えた方が良い。

次に、野菜の病気について
野菜の病気も人間同様と考えた方が分かりやすい。
なぜ病気に罹るか?
病気になるための3要素を理解すること
病気の主因となるもの
ウイルス、細菌(バクテリア)糸状菌(カビ)が病気の主因でその内の80%が糸状菌によるものである。ベト病、うどんこ病が典型的なもの、その他に生理障害としてトマトに多い尻くされ症がある。これは病気ではなく窒素過多、水分不足、カルシューム不足が原因であり病気とは区別される。
野菜の病気は人に伝染するのではとの質問があるが人には伝染しない。
例外として小麦の赤さび病があり、この小麦を食べると腹痛を起こす。
次に病気の素因となるもの
免疫力などの抵抗力の低下によるもの
最後に
病気の誘引となるもの
これには、気象条件、土壌条件、栄養要件などがある。
病気はこの3要素が重なった場合に発病する。
どれかの要因を取り除けば病気には罹らない。
農薬で主因を排除する。接ぎ木苗で素因を除去する。ハウス栽培などで気象条件をコントロールするなど病気に罹りにくい方法を考えること。
大変わかりやすい講義でした。
またお願いします。
講義が終わりお弁当を食べてから、午後圃場での収穫と整枝除草作業、収穫物の調整作業を行いました。
今日の作業は、百合草・梅田両研修生がお休み。エースと主砲を欠くメンバー構成での作業はきつかったですが何とかこなすことが出来ました。
最初はナスの収穫整枝作業です。



続いてメロン・スイカ畑の草取り
写っているのは何だ?井上研修生に取り付いている!


















 トマトの収穫と整枝作業
本多指導員のも取り付いている謎の影!
女性だけに取り付いている。
(レンズの曇りでした)

















本日の収穫物の調整作業、メロン、スイカ、カボチャも加わりました。
黄色の小玉スイカを皆で試食、瑞々しい。香りが素敵♥甘さ控え目


金曜日の作業は、追肥と収穫整枝・調整作業が待っています。
暑くなりそうです。頑張りましょう。

行事のお知らせ!
先週の金曜日NHK名古屋19:30からの農業番組で紹介された岐阜県中津川市「落合土建」の見学を計画しております。
井上永久幹事がまとめております。
ご希望の方は申し込んで下さい。













2013年7月22日月曜日

7月22日農業実習

圃場は雑草との競争が続きます。
本日のメーン作業は”除草”その後収穫・調整作業です。
午後は整枝作業の復習です。
与太郎は午後別の行事があり午後の補習は欠席します。
スイートコーン畑の除草から始まります。
三角ホーを使い、根元を掻き採ります。
掘り返すと、他の雑草の種が発芽しか他の雑草を増やす結果になるそうです。
根元を掻き切るのは少々コツがいります。慣れれば大したことはないのですが?

(写真削除)


次に、ピーマン畑の除草、ベテランの百合草研修生の鮮やかな手つきです。
無駄な力を入れないで三角ホーの重みをうまく使って効率よく草を掻いてゆきます。


(写真削除)

サツマイモ畑の除草に励む井上研修生、明るい笑顔が弾けます♥
この暑さの中元気の塊みたいなお方、明日の農業は女性の力なくなくしては語れません。
イモ姐など言う人は誰もいません。
「明るい農村」風景です。


















除草を終えたスイートコーン畑の潅水風景、除草を終えてから順次潅水してゆきます。
圃場の温度も若干下がり風も出てきました。

(写真削除)

この後、収穫を行いましたが与太郎はここで早退、皆さん午後の補習頑張って下さい。































2013年7月19日金曜日

7月19日農業実習

「整枝作業の基本がなっていない!」作業指示が済んだ後で、土屋先生の厳しいお言葉!
「基本を身に着けるため来週月曜日と水曜日の午後、補習事業を行う」とのお達し!
本日の作業
収穫、調整(3・4班)、除草です。
最初はキュウリの収穫と整枝作業
整枝作業を基本から見直しての作業。本多指導員のいつもの優しい表情はなく、厳しい眼差し!
ベテランの百合草研修生もタジタジ
整枝作業の基本
三本仕立てが正しくなされているか再確認
主枝から出た脇芽には最大2果までで1葉残して切除する。
収穫が終わった脇芽は元から切除する。
曲がった実は商品にならないので小さくても摘果する。
日当たりと風通しを良くするため生育の悪い葉や枯れた葉、病葉は切除する。
棚の上まで伸びた主枝は芽摘みをする。
主枝の混み合った場所は誘引方法を改める。
根元から上にまで主枝の沿って観察し、問題個所を発見し整枝するのは、表現は簡単だがやってみると見極めが難しい。
良い実を付けるために、キュウリの身になってバランスを考えることが必要だと思いました。

(写真削除)
続いてナスの整枝作業、 ナス専門農家本多指導員の独壇場、マンツーウーマンの指導が続きます。
ナスの整枝作業の基本
全体のバランスを考えて各主枝(三本と二本)の根元まで日光が万遍なく当たり、風が良く通るようにする。
このため、側枝を大胆にカット、樹形を整える
主枝を結束してから切除作業を行う。
主枝より勢力の強い側枝は主枝を伸ばすために実を付けていても大胆にカット
(出しゃばり枝の切除、実社会と同じ、口だけの出しゃばり社員は不要か?)
脇芽の付いた実は上一葉残して切除
側枝からナスを収穫した時は”切り戻し”といって主枝の付け根からカット
日光の当たらない葉、風通しの妨げになる葉、病葉はカット
二つ以上実のついているものは1果にする(余分な実はカット)

(写真削除)

自信が付いたのか、井上研修生の顔にはいつもの笑顔が戻りました。

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収穫・整枝作業の後、トウモロコシの収穫作業を行いました。
出来栄えに満足げな近藤指導員です。
先日は天白での課外授業ありがとうございました。

(写真削除)

 厳しい指導が終わり、本多指導員の顔にもやっと安堵の笑顔が戻りました。

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収穫、整枝作業のあとには厳しい除草作業が待っています。
この時期には雑草との格闘が連日続きます。
この日の除草は1・2班の担当!
(写真削除)

本日の収穫
トウモロコシ165本、ピーマン305個、シシトウ520個、ナス築陽74本・無名57本・天狗23本でした
下校後、2班全員近くのミニストップで、アイスクリームを食べながら本日の反省検討会を行い、帰路につきました。
指導員の皆さん!くしゃみは出ませんでしたか?

2013年7月17日水曜日

7月17日農業実習

登校するだけで、もうこの日の実習が終わったような表情、今日は風もない、蒸し暑さと草いきれの中での実習は正直言って足が重くなります。
朝一番、中村教官の実習内容指示、これから受講生の背筋がピンと伸びます。
本日の実習は
収穫と調整、除草
収穫物は市場に出すことを念頭に、ナスは3L、2L、Lの三段階選別、キュウリはL、M,、Sに選別、ピーマンは2L、L、Mに選別、農協の基準はこれよりももっと細かく厳格だそうです。
土屋先生からは、「9月の春野菜加工実習でキャッシュを作るのでキャッシュを食べ、作り方を勉強しておくこと」との宿題が出ました。
今までは野菜の加工と言えば”漬物”が相場だったそうですが、新企画です!
うーん難しそう!
そもそもキャッシュを知っている受講生は青木さんただ一人
Wikipediaによると
フランス、アルザス・ロレーヌ地方の郷土料理
パイ生地・タルト生地で作った器の中に、卵、生クリーム、ひき肉やアスパラガスなどを加えて熟成したグリュイエールチーズ等をたっぷり乗せオーブンで焼き上げる。
直訳すれば、フランス風野菜のごった煮?
帰り際に、山下さんが「この学校の調理実習室は最高ですよ」とのお話!期待しましょう。

それでは現実に戻って、収穫・調整作業、トマト、キュウリ、ピーマン、ナス、シシトウ、オクラの順番、
1・2班が収穫後選別作業、3・4班が引き続き圃場での草取り作業です。
本日は2班のムードメーカー井上洋子実習生がお休みです。なんかいつもと違う雰囲気、一人の力って大きいんだ♥

(写真削除)

農場にデジタル秤を持ち込み、蚊たちからおおよその重さを推測し商品になりそうなものを収穫します。ピーマンの場合は1個22g以上のもの

(写真削除)

 収穫物は運搬車に積み込み、実習室へ運びます。

(写真削除)

選別作業風景です。
本日の収穫
キュウリ157本、トマト1057個、ナス169個、ピーマン463個、シシトウ730個、オクラ29個でした。
大豊作!

(写真削除)

中日新聞の夕刊1面に”猛暑で野菜の値段高騰”とあります。
仕事から帰り、日馬富士が勝ったのを見届けて与太郎農園の水遣りをしました。

















2013年7月9日火曜日

7月9日課外事業

7月9日、与太郎が参加している天白農園作業に
本校、当コースの指導員 近藤豊先生が来訪され、特別授業を受けました。
メンバーが3人ほど写っていませんがご指導いただいたメンバーです。

















ご指導いただいたのは、ナス・トマト・ピーマンの整枝作業など

















 三本仕立てのやり方、切り替えし、結束誘引方法など親切にご指導いただきました。

















天白農園は名古屋市農業センターの裏手を開墾して、名古屋建設業協会が会員の企業の農業研修などのために借用している場所です。
詳しくは”天白農園日記”で検索してください。
また、名古屋建設業協会HPに、過去の活動についても掲載されています。

2013年7月8日月曜日

7月8日農業実習

梅雨明けの猛暑日、予報37度、若干気力も萎えてきます。
本日の作業は、ササゲ棚作り、追肥~ナス、キュウリ、スイートコーンの鞘取り、収穫・整枝・誘引作業
です。
支柱を打ち込み、ネットを張り付けます。
藁をぶら下げて、ササゲの蔓がからみつきやすくします。

キュウリの追肥(西側畝)2回目


ナスの追肥(西側)2回目

スイートコーンの房の大きさを揃えるために、一本に1個実が付くように余分な実を摘果します。
若いトウモロコシの実は中華料理などに使用されていますが、誰も引き取り手はありませんでした。
生を味わってみましたが甘くはありません。


暑さを克服し、一気に作業を進め、午前中に目標とした作業は完了!次回水曜日は休みとなります。
本日の収穫、キュウリ186本、ピーマン397個、オクラ58個、天狗ナス6本、新種なす359本でした。

次回の実習は12日金曜日、与太郎は地元の研修旅行のためお休みします。

2013年7月5日金曜日

7月5日農業実習&農園見学?

 5日の実習は、除草、追肥(スイカ、メロン、ササゲ)と収穫・剪定です。
心配した雨もすぐに上がりましたが蒸し暑い!
スイカ畝の除草、2班の畝は指示されなくとも通路まできちんと除草してあります。

(写真削除)


ササゲ畝の除草、通路の野芝が侵略してきます。

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 追肥(追肥用わかば)~スイカ1.9㎏、メロン1.2kg、ササゲ260gです。除草、管理機で中耕、施肥畝作り、追肥、散布、埋戻しの手順で進みます。

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 メロン畝の整枝作業、孫蔓の整枝、結実のある孫蔓は2節残して除去、方の悪い果実や育ちの悪いものも除去してさっぱりした蔓にします。
続いて、ナスの整枝・誘引作業、収穫と順調に実習をこなしてゆきます。

















本日の収穫、キュウリ136本、ピーマン113個、シシトウ70個、オクラ35個、ナス築陽49個、新種ナス8個でした。


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実習が終わっても2班は自主的に農業見学に出発
最初に訪れたのは国道23号線幸田町・道の駅「筆柿の里」
この野菜即売コーナーには2班の梅田修司研修生がキュウリ、ズッキーニ、天狗ナスなどを出荷しています。
100円、200円単位の売値、苦労する割には農産物は安いですね。
それでも、お客さんに美味しい野菜を食べてほしくて健気にも野菜を供給し続ける農家の努力には頭が下がります。


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次に訪問したのが百合草正巳研修生経営の”百合草ファーム”知多郡美浜町の豪邸です。
門構えが凄い!


(写真削除)

食堂に案内されました。
もう、豪華昼食の用意が整っています。

















食卓中央には何やら見慣れない食べ物
なんと!ウナギの骨のから揚げなのです。
名鉄野間駅近くの小川に天然ウナギが生息し、仕掛けを使い捕獲したものだそうです。

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勿論、自家製のうな丼、天然ウナギは歯ごたえがしっかりしているので、一度蒸してから焼くのが美味しくいただくコツとのこと!
しっかりした歯ごたえ、タレは抜群、ご主人が捌き、奥さまが調理して下さいました。
食事をしながらの農業談義!瞬く間に時間が過ぎてゆきます。

(写真削除)

百合草ご夫妻です。笑顔が素晴らしい♥
井上研修生が「若い」「羨ましい」を連発
聞けば、児童相談所と連携して、発達障害の児童を里親として引き取り面倒を見ていらっしゃるとか!
婦唱夫随でお始めになったそうで。
神様、仏様みないな慈悲の心をお持ちのお二人です。

















目的の百合草ファームの見学、整然と整備されまったく非の打ちどころがありません。
畑に行く途中、青大将のお迎えをうけ、背筋がゾーッと、巳年の与太郎と井上研修生がいたので挨拶にお出ましになったかも?

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実習で余ったトウモロコシの発芽状況です。
その奥には、向坂研修生が提供してくれたスイカの種が発芽もう30センチほどに成長しています。

(写真削除)


このあと、百合草ファームをお暇し、小鈴ファーム(有志で経営する即売場など)を見学、えびせんの里で解散しました。
心からの御接待♥ありがとうございました。

2013年7月3日水曜日

6月3日農業実習

前回に引き続き防鳥ネット張作業を行いました。
圃場は、ナス、ピーマン、シシトウまで
今日は、ネット1枚で覆い被せる方法を取りました。
支柱を建て作業から始めます。

















デカいネットを中村教官の指図で一斉に持ち上げて全体に被せてゆきます。

















被せた防鳥ネットを支柱に結束してゆきます。
高所作業が得意な2班の井上さん率先して働きます。
さすが、バレーの町内選手、スポーツジムのインストラクターだけあって身のこなしが軽い!

















ハクビシンも入れないように下部もきちんと結束
これで、ハクビシンもシャットアウトできます。
しかし、しかしです。
餌場を奪われたハクビシンはこれからどうして食糧を調達するのでしょう。
すこし可愛そうな気もします。ごめんね!
ネット張のあとはトマトの整枝作業と作物の収穫
本日の収穫
キュウリ115本、オクラ17個、ピーマン37個、シシトウ39個でした。


















午後1時から16時まで「植物生理学」の講義
講師は
前猿投農林高校校長 藤井和弘先生、パワーポイントを使って分かりやすく授業をしていただきました。

















以下その講義内容です。(文責与太郎)
はじめに
農業は理論や理屈を言っても始まらない。実体験と想像力を働かせた実践力が必要である。
1 植物生理学
 農業はお金儲け、事業の一つ、農業は植物の生理学を応用して発展してきた。
 例えば、養液栽培、水耕栽培、礫耕、砂耕、ロックウール栽培(今は衰退)など革新的な方法も取られるようになった。
 また、日本の力で植物ホルモンの解明が進み各方面で利用されている(詳しくは後述)
 その他、植物体の基本構造と生理機能の解明により、植物の先端部の成長を促進させるために剪定による若い枝を増やし、植物の生産性を上げる技術も生まれた。
 一方、植物生理学を応用した、電照菊など開花調整技術、石垣イチゴのような不時栽培(時無し)、胡蝶蘭の栽培に応用されている周年栽培(発芽温度調整)、組織培養による大量増殖で栽培期間の短縮などである。
 光の波長の研究により450㎚の青い光と660㎚の赤い光だけで植物が生育可能であることも発見され植物工場に活用されている。
 発芽条件の研究も進み、発芽に必要な水、酸素、温度の何れかを除けば種子の長期保存も可能になった(縄文期の大賀蓮の例)
 植物の内生リズムも解明され光にどのように反応するか、季節変動からどのようにして身を守っているかなど徐々に分かってきている。
2 植物との接し方
 植物体の中での養分はどのように移動しているのだろうか。
 水の動きは蒸散流(水を押し上げる力)で根から茎、葉へと運ばれ、葉からの蒸散作用と二酸化炭素を取入れ光合成し酸素を放出する。
 茎の中は根から水分と無機物を地上部へ運ぶ導管と光合成産物を他の部位に移動させる師管がある。
 このことを利用して環状剥皮による取り木(取り木・形成層を剥ぎ取りミズゴケなどを巻き付け根を出させる)が行われている。
 植物の生活と温度との関係解明が進み、春化(バーナリゼーション・一定の温度に遭遇すると花芽形成する現象)を利用し栽培時期を制御する技術
 ホルモンの働きによる、紅葉現象の解明など、植物が生育する条件を良く知って作物と接することが大切である。
3 植物の遺伝子
 DNAと呼ばれるデオキシ リボ 核酸の解明により、細胞融合植物(トマトの茎とジャガイモの根を持つ=ポマト、ハクサイと赤キャベツ=ハクラン、オレンジとカラタチ=オレタチなど)が生まれ、細胞培養による大量増殖苗の出現、カルス(組織分化などを行わず分裂を繰り返す未分化の細胞集団)を利用した挿し木の技術、バクテリアの力を借りた遺伝子組み換え作物などが生まれている。
4 植物の発生と成長
 植物の生長点(頂芽・オーキシン)は細胞分裂の元、効果的な剪定により植物の成長を促進させ、若々しい、光合成活発な植物に作り替える作用がある。
5 植物の運動
 植物には様々な運動がある
 傾性~刺激に対して反応する(オジギソウ、食虫植物)
 屈性~刺激に対して刺激の方向に曲がる。刺激の反対方向に曲がる性質を持つ物がいる。
 重力屈性~植物が倒れたとき自分の力で起き上る性質
6 気孔の運動
 葉の気候が気象条件などにより開閉する。
 除草剤の効果的な使い方として、気孔が開いている時に散布すると効果が高い(曇り空、早朝、夕方)
 また、除草剤に界面活性液(ママレモンなどの洗剤)を入れると葉表面の油分を溶かし、より効果が高くなる。
7 植物ホルモン
オーキシン~成長促進効果、挿し木、果実の巨大化
ジベレリン~発芽促進効果、種なしブドウ、果実の巨大化
エチレン~発芽抑制、果実の熟成(リンゴをキウイ)
サイトカイニン~組織培養培地、萌芽発生促進
アブシジン酸~気孔の開閉効果、綿花の落下による収穫の効率化に利用
8 光と植物
 日照時間の長短よる変化
 生育過程におけるC/N比、つぼみ時期、開花時期、生殖成長期ではC/N比が変化する
 短日植物と長日植物~日が長くなると花芽を形成=小麦、ダイコン、ほうれん草。日が短くなると花芽を形成=稲、大豆、菊など、応用として電照菊での光照射方法の改善も行われた。
9 光合成と代謝
 光合成に活用される光はわずか0.3%に過ぎない。従って光合成の阻害になる枯葉や無駄な葉は除去する。必要な葉の数は1果に対して20葉が一番良いとされ、高級食材作りに活用されている。
 たとえば静岡県磐田市のクラウンメロン、作り方のマニュアルは600万円、クラウンメロンの値段は2~3万円、子蔓12節から15節までに1個で栽培している。最高の光合成環境で成功した例である。
 その他、光合成効率の良い作物を作り、土壌浄化を図るのも良い方法である。効率の良い作物では、稲、麦、トウモロコシ、サトウキビなど、広い畑があれば1作いれると畑の浄化につながる。茎は緑肥にする。
10 光合成と環境要因
 光が強ければ光合成が無限大になることはない。ある程度の温度で頭打ちになるが作物と樹木では異なる。作物は光合成速度が速く、樹木は低く弱くても長続きする性質がある。
 森林では、松、ブナは光合成速度が速いが、ブナ、シダなど陰性植物と言われるものは光合成速度が低い。
 宮脇昭という大学教授が”鎮守の森”こそが日本再生の切り札などと言っているが、照葉樹林は”死んだ森”で光合成力はほとんどない(剪定して成長を促進させてやれば別だが)森林の末期症状というべきものだ。
11 栄養
 肥料の3要素、窒素、リン酸、カリにはそれぞれの働きがあり適正に使用することが大切である。
 窒素はタンパク質、核酸、葉緑素に必要であり、リン酸はエネルギー源で骨粉などに多く含まれる。カリはイオンの活性化に役立ち根の形成に欠かせない。
その他、硫黄、カルシウム、マグネシウムもそれぞれタンパク質の形成、細胞膜形成、葉緑素構成に必要であり、他に微量栄養素(鉄、銅等の金属イオン)も欠かせない。
 土中の水素イオン濃度(PH)も植物に応じた適正値を知ることも必要である。
 土中の窒素代謝を効率よく行うため緑肥の構成も考えること、イネ科とマメ科植物の混栽が良いと思われる。
12 おわりに
 農業は失敗してナンボの世界、失敗から学ぶことは大きい。
 分からないことのほうが多く、常に勉強し実践することが重要である。

名講義ありがとうございました。


2013年7月1日月曜日

7月1日農業実習

前回に引き続き防鳥ネット張が主な作業になりました。
キュウリ、トマト、トウモロコシの作業に引き続き、スイカ、メロン、カボチャ区画にも防鳥ネット張を行いました。
スイカ、メロン畑は整枝作業、受粉などを先に行います。
成長が早いスイカは孫蔓が随分と伸びています。複雑に絡み合い、簡単に見分けられなくなっています。相談しながらの作業が続きます。

















キュウリ、トマト、トウモロコシ畑の防鳥ネットは側壁のネットと、天井のテグス張りを行い無事完成
天井のテグス張りは40㎝間隔で張りますが、二班の提案で先に横のパイプに40㎝間隔の目印と番号を付け、どこの列から作業を開始してもきれいにテグスが張れるよう工夫しました。

















スイカ、メロン、カボチャ畑も同じように杭打ち、枠作り、ネット切など作業を行います。
枠作りと防鳥テグス張りまでで今日の作業は時間切れです。

















作業の帰路、井上さんがお気に入りの中村教官と中根くんを呼び止め強引にスリーショット!
得意の「ガハハ顔」のマドンナです。
中根君は「いつも高校生に間違われます」というだけあって可愛い♥
中根君は、お爺ちゃんの農業を引き継いで経営するそうです。
日本の農業の夜明けですね!

















管理棟に帰ってくると、向坂さん差し入れのスイカが冷えていました。
いつものように本多先生の指図で準備していただきました。
何に驚いていらっしゃるのでしょう。ジェジェジェなのですか?
カンカン照りの農作業のあとのスイカの味は格別!!こんなおいしいスイカは初めて♥

















収穫物はキュウリ190本、ピーマン64個、シシトウ72個でした。
本日のトピックス
仔牛の名前が一頭だけ決まりました。
マドレーヌちゃん左から3っ目のゲージの中でお休み中
聞くところによると、命名権は畜産科の一年生にあるそうです。
マドレーヌってフランスの焼き菓子ですよね?
命名のエピソードまで聞けませんでした。
またのお楽しみに♥

















水曜日は防鳥ネット張と午後は植物の生理についての講義があります。
居眠りしないで頑張りましょう。
与太郎農園の日本ミツバチは急に数が減り、先生曰く「孫分蜂」したのでは、とのご見解です。
蛇足
本ブログの統計を見ますと、日本国内が今年になってから1500件あまりアクセスがあります。
外国でのアクセスはアメリカ合衆国、ロシアがそれに次いでアクセスがあります。
海外の方も見ていますので農作業頑張りましょう。