2013年9月6日金曜日

9月4日農業実習と講義秋冬野菜の栽培管理について

9月2日の農業実習は与太郎の都合によりお休みしました。
9月4日の農業実習は
1 追肥 ナス、ピーマン、シシトウ、オクラ
  各畝の施肥量(わかば)
  ナス~937g、ピーマン・シシトウ・オクラ~550g
2 畝たて
  8畝キャベツ4、ブロッコリー4
  元肥キャベツ~NK化成3Kg、ようりん2kg
     ブロッコリー~あみのベスト8 5㎏
です。
ナスの畝間に管理機を通し耕運してから追肥を行います。


キャベツとブロッコリーの畝たて、元肥を散布し管理機で耕運した後、鍬で畝たてをします。



午後は本館二階の教場で小島先生による
「秋冬作野菜の栽培管理について」の講義がありました。
総論
秋野菜の植え付けと手入れ
旧盆ころ苗作りを始めた野菜は一か月ほどで植え付け時期を迎える。9月は天候不順が多いのでタイミングをずらさないこと。
堆肥
ダイコン、ニンジン、カブ、ゴボウには堆肥をやらない。叉根を誘発する。他は全面施肥を行うこと。
マルチ
ポリマルチは肥料の有効利用、土の固まり防止、地温を高めるなどの利点があるので活用すること。
畝間と株間
特に、株間を広く取り風通しを良くすること。畝間が広いと作業効率がよい。
植え付け
十分に潅水して植えつける。鉢土が崩れないようにしっかりと押さえ土を密着させる。乾燥予防に株の周りに水溜めとなるよう土盛りをすること。
中耕・土寄せ
土の表面が雨に打たれ締まってくると根に酸素が届かなくなる。鍬などで畝間をガリガリ掻いて根元に土寄せを行うと酸素が補給さて雑草予防にも役立つ。
追肥
生育期間が1月以上となる野菜は追肥が必要、1㎡当たり窒素量5~10gが適量
病害虫予防
9月に入ると害虫の動きも活発化する。必ず防虫ネットか寒冷紗を使う。
病害虫の予防には耕種的防除(畑の周りにトウモロコシなど害虫を寄せ付ける囮の植物を植える)と農薬的防除がある。
農薬を使用する場合は説明書をよく読み使用方法を間違えないこと。
種子の発芽条件
種の発芽には温度、酸素、水の3条件が必要
主な発芽適温の目安
15~20℃ ニンジン、シュンギク、ミツバ、セロリ、ニラなど
15~25℃ ソラマメ、エンドウ、ネギ、玉ねぎなど
20~30℃ ダイコン、ナス、ゴボウ、トマトなど
発芽に光を好む種子と嫌う種子
好光性種子~レタス、ニンジン、シュンギク、セロリなど
嫌光性種子~ダイコン、ネギ、ナス、トマト、トウガラシなど
暑い時期に発芽させる方法(レタス、ホウレン草など8月撒き)~種を半日水に浸ける。ティッシュを水を張った皿の上に置きその上に種を乗せる張り付ける。皿の水を捨てティシュの植えにサランラップを掛け冷蔵庫の中で保管。2~3日で発芽するのでセルトレイで双葉まで育てる。ほうれん草はそのまま植え付け。
栽培日数と品種
同じ名前の野菜でも味や形の違い、固定種と一代交配種の違い、病気に強い品種、暑さ寒さに強い品種など様々です。種の特性を見極めて使用すること。
種袋にCRと記されているものは根こぶ病に強い品種、PMRと標記されたものはうどんこ病に強い品種、YHは萎黄病抵抗性品種などです。
各論
ハクサイ
品種黄ごころ65~9月1日から9月5日
   黄ごころ85~9月8日から9月10日
今では中身が黄色のハクサイが主流、中の白い在来種、金将2号、王将、無双などは市場では売れない。在来種は作りやすい黄色は作りにくく寒さに弱い。
98穴トレイに撒き、播種後20日までに定植する。遅蒔きは味が落ちる。
貯蔵するなら完全に結球するまで待ち、野外で保存する場合は新聞紙を巻き付けて縛り保存すると長持ちする。
病害虫予防でアルミホイルのテープを根元に張り付けると予防に効果がある。
ダイコン
9月1日から5日までに播種、9月22日以降に撒くダイコンは漬物用として使う、新八州、宮重系、間引き菜を使う方は農薬を使わないこと。
遅蒔き系は間引きせず細いダイコンに育てる(漬物)
タマネギ
種蒔きと育苗管理~苗床には石灰、化成肥料を適量全面散布し、8センチ間隔で筋蒔き、種が細かいので砂と混ぜて播種するとうまくできる。乾燥防止のため市販の種蒔き培土を撒き藁などを被せ毎日水遣りをする。発芽まで1週間はかかる。苗の土寄せは2回、追肥は2回、苗作りがうまくできれば8割は成功
スケジュールは、9月播種、11月定植、1月追肥、2月中下旬追肥、6月収穫。追肥は有機肥料をやめIB化成肥料、窒素12~14位の即効性のあるものを使うこと。、

最後にQ&Aがありました。
Q1 イチゴの古い葉は取り除く方が良い 
   A 取り除く B取らない
Q2 イチゴのマルチは植える時に張る
   A 張る  B 張らない
Q3 ジャガイモの食用の残りを植えたいが
  A 良い  B 悪い
Q4 さつまいもの葉はよく繁がイモが出来ない
  A つるぼけ B 肥料不足
Q5 さつまいものツル返しは必要か
  A 必要ない B 必要
Q6 ダイコンの肥料は
 A 真下にやる B 真下にやらない
Q7 なすのヘタや実が茶色になって大きくならない
 A スリップス類 Bチャノホコリダニ
Q8 ネギの葉にカスリ条の白い筋模様ができるが
 A 病気  B 害虫
Q9 ほうれん草が黄色くなって枯れるが
 A 土壌がアルカリ B土壌が酸性
Q10 コマツナの葉に白い斑点ができたうつりやすい作物は
 A ハクサイ  B カブ

答えは上から
A、A、B、A、A、B、B、A、A、Aでした。



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