ブロッコリーとキャベツを植え付けるための整備作業を行いました。
内容は、堆肥3・5tと炭酸苦土石灰20k5袋を圃場に散布しました。
臭い、広い!
続いて、ナス・ピーマンの収穫作業 、ラッカセイの除草と一気に作業を進め、午前中の予定を無事完了!あとは居眠りをしないように午後の授業に備えます。
昼食時に本多先生から「不人気のシシトウの料理方法」の紹介がありました。
レシピを記します。
シシトウ1・6キロ、砂糖・みりん・醤油各140cc
シシトウを洗い、種を抜き鍋にかけ煮付ける。味を良くしみこませるために調味料を3回に分けて入れながらゆっくりと煮込む!
試食しましたが適当な辛さになりグットでした♥
午後の授業は、本校農学科北村秀教教授
内容は「土の話と土作り」
冒頭、農環研ニュースの巻頭言 土を大切にする心 長谷部亮理事の言葉を引用しながら、作物が育てられる農地が地球上でいかに少ないか!地球の皮膚にたとえられる豊かな表土がいかに酷使され浪費されてきたか!ルーズベルトの言葉「土を損なう国は、国自体を損なうことになる」とかけがえのない公共財産であり、世代にまたがる資源を保全し次世代に引き継いでいくことの重要性を強調されました。
1 農耕地の現状
地球を1個のリンゴに例えると、皮の厚さに相当する皮の厚さは60ミクロン、その皮の一万分の1しかない。地球の人口は増え続けるが農地は全く増えていない。
マルサス(人口論を著した)は「食糧の供給は人口の増加に追いつかない」と予測した。アフリカをはじめ世界各地で飢餓が進んでいる。穀物生産量では全世界の食糧を賄えるが豊かな国が家畜の餌に使い食糧の配分に問題を投げかけている。
2 土壌の生成
46億年前創世記の地球はマグマの海で、土壌が表れたのはたった3億年前、森林が出来始めてからである。その後、大陸の移動が行われ、日本列島も中央構造線を境に土壌の性質も変わっている。愛知県の場合は豊川市を境にして南北で地質が分かれている。
土壌の生成は、岩石の風化や生物の腐植集積によって出来上がっており、愛知県の場合安城市は褐色森林土、弥富市ではクライ台地土などそれぞれに特徴のある地質である。
農業をする場合、自分の土地がどのような生成かを知ることが重要である。
3 土壌の性質
土の性質を知るうえで、土壌の三相(固相~土粒子の組成、液相~土壌に含まれる水分と有効水分、気相~土壌に含まれる空気の量)を知ることが大切であり、植物に適した比率を知ることが重要である。
次に、土壌に含まれる鉱物により植物の生育に必要な陽イオン交換容量を知っておくこと。土壌に含まれる粘土鉱物と腐植のCEC値(イオン交換容量)、これの目安になるPH値(水素イオン濃度)やEC値も参考にすること。
4 土壌の劣化
全世界で砂漠化や森林伐採による土壌の流失、放牧による保水力の低下など土壌の劣化が進んでいる。日本では都市のコンクリート化による土壌のアルカリ化と高塩類化が進んでいる。過去には重金属汚染が深刻であった。
5 よい土作り
愛知県では家畜糞等有機質資材の施用促進を図っている。
(資料では見ずらいので、施用基準の詳細は以下のURLを見てください)
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/hozen_type/h_sehi_kizyun/pdf/05230109yukisitu.pdf
各種有機質資材等の施用基準平成13年3月改定
次に、土壌診断を行うためのソフト開発を行い公開しています。
(内容は以下のURL参照)
http://www001.upp.so-net.ne.jp/hide_kit/tsuchi.htm
きたむらさんちの土作りコーナー
という講義内容でしたが、土壌の三相構造や水分、養分の吸収メカニズムを知っていないと理解しずらい内容でした。
改めて浅学菲才な自分を知り、しょんぼりと帰路に着きました。
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