平成30年12月18日 日本学術会議・豊橋技術科学大学公開シンポジウムが 豊橋技術科学大学A-101講義室で開催されました。その模様を掲載します。
公開シンポジウムは
最初に、豊橋技科大の大西隆学長の挨拶にはじまり
開催趣旨について愛媛大 仁科広重副学長から説明があり
国立環境研究所 青野光子所長からフェノタイピングの定義について、”遺伝子型の理解のための表現型から⇒「茎伸長」や「光合成速度」、「吸水速度」などの動的な生体情報の獲得形質も含めるようになった”と定義の変遷についてのお話
「植物フェノタイピングの歴史と農作物生産への応用の可能性」について東京大学名誉教授 大政謙次教授から
「農業生産に利用可能な先端エレクトロニクスーイオンイメージセンサの可能性ー」について豊橋技科大 E先端融合研究所 澤田和明所長の報告、なんとこの研究所には集積回路・センサなど設計・試作・評価が可能な研究設備を持つ世界でただ一つの研究所だそうで!香りの可視化まで可能になったとか!
休憩のあと第二部では、植物工場に求められるフェノタイピングについて、千葉大学名誉教授 古在豊樹さん。この先生は植物工場研究の大御所で”植マネ講習”の講師も勤めて
いらっしゃるかたです。
次は、本日の本命「太陽光植物工場に実装すべき高精度生体情報計測」について、本校先端農業バイオリサーチセンター特任教授 高山弘太郎先生
フェノタイピング技術は実践段階に来ている。AIを活用した栽培・労務管理の最適化技術を実現し農工連携技術開発を促進したい!と熱っぽく報告されました。
最後に「内在的因子の時空間解析とフェノタイピング」について、大阪府立大学植物工場研究センター福田弘和教授が”時系列トランスクリプトーム解析”による大規模成長予測技術の開発を行う植物工場システムについて!ヘー植物にも体内時計があるんだ!
最後にこの研究の大御所 日本生物環境工学会名誉会長 橋本康さんが「若手の活躍に期待する!」と傘寿を越えられても厳しい口調で檄を飛ばされていました。
聞く側ではこんなジョークも
「”フェノタイピング”って音訳すれば”屁のタイプ”とも聞こえるね。」
おならの音で消化器の具合を判断することもできるから!音のしない通称「黙り者の屁は臭い」は消化不良の証!りっぱなフェノタイピングだな!
おそまつでした!
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